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「代替投資」が個人投資家に人気の理由とは?

(写真=OoddySmile Studio/Shutterstock.com)

金やヘッジファンドへの投資が個人投資家の運用対象として人気を集めています。特に、金は価格変動があっても金の価値そのものはなくならないので、有事が想定される時代に投資家から注目されるようです。

従来の株式や債券とは違うタイプの「代替投資」について、主な特徴や人気の理由、また運用に際してどのようなリスクが生じるのかみてみましょう。

「代替投資」とは株式や債券に「代わる」もの

代替投資とは、先物、オプション、スワップなどの金融派生(デリバティブ)商品、不動産ファンド、プライベート・エクイティ(非上場企業の株式)、ベンチャーキャピタル、ヘッジファンドなどの投資対象や投資手法をいいます。

上場株式や債券といった伝統的な投資対象に「代わる」という意味で、オルタナティブ投資とも呼ばれます。

株式市場とは異なるリスクをもつ投資対象をいくつか組み込んで運用するため、相場の値動きに影響を受けず、リスクを分散させて利益を上げることができるとされます。代替投資そのものは、今までも運用手段の一つとして年金基金や生命保険会社などの機関投資家による大規模な運用で利用されてきました。

最近では、個人投資家が金やプラチナ、ヘッジファンドを積極的にポートフォリオへ組み込んで、中長期的に安定した運用を目指す動きが活発になっています。2017年1月にほぼすべての現役世代へ対象を拡大したiDeCo(個人型確定拠出年金)や、2018年1月にスタートするつみたてNISAへの関心の高まりから、今後も個人投資家のニーズは増えていくと考えられます。

個人投資家に人気の理由

代替投資が個人投資家に人気である理由の一つに、やはり値動きが株式相場に左右されないという点があげられます。国内外の情勢をみても、日銀によるマイナス金利政策や、アメリカのトランプ政権発足、イギリスのEU離脱の他、海外の各地で頻発する紛争やテロ、政治不安など、株式の値動きに影響する要因はさまざまです。

そこで、株式や債券に投資のみでなく、代替投資によってリスク分散を図ろうとする個人投資家が増えているようです。

また、少額からできる商品が人気を支えているという一面もあります。例えば、SBI証券で取り扱っている、金やプラチナの投資では1,000円から始められるものもあります。金やプラチナは急激な値上がりや値下がりの可能性が低い分、少額で積み立てる手法を検討する人も少なくありません。

さらに、分散投資の一環として定期預金や貯蓄型の保険商品といった元本保証型の金融商品から代替投資へと、個人投資家が資金をシフトさせる動きが出てきました。ヘッジファンドに代表されるような「絶対収益型」で、あらかじめ決めた目標の収益率を目指して幅広い資産を選ぶわけです。

代替投資のリスク

ただし、代替投資には特有のリスクが生じます。金などの実物で売買されているものとは異なり、プライベート・エクイティ(未公開株式)や不動産ファンド(私募REIT)といった商品は売買がしにくく、解約するときは1ヵ月前に予告をしなければならない運用会社もあるようなので注意が必要です。

また、手数料が高めになる点も抑えておきたいところです。特にヘッジファンドは運用期間中、信託報酬(手数料)を2%以上に設定しているものが多く、市場のインデックスに合わせた値動きで運用する株式や債券の「パッシブ型」の信託報酬が0.1%台なのと比べると割高感は否めません。

世界情勢が不確かな時代、代替投資でリスク分散を行なって資産形成するのは効果の高い運用方法です。ただし、投資初心者でなくとも分散投資を選ぶときの指標や買い方は、ある程度の勉強をしていないと難しいものです。

代替投資について、何を目的にどれくらいのスパンで運用するのかを検討してみましょう。自分のなかでイメージができたら、IFAのような専門家にアドバイスを仰ぐのが効率も良くおすすめです。

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