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コア資産にはキャッシュ・コントロールができる投資信託 ―林雅巳(IFA法人MK3株式会社)―

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(写真=PIXTA)

 個人投資家の資産運用において、小額で分散投資が可能な投資信託は欠かせない存在です。401k(確定拠出年金)の普及だけでなく、NISA(少額投資非課税制度)が導入されたことなどから、今や良い投資信託を見つける方法は、資産運用をする人にとって必要不可欠な知識となりました。しかし、「何千本もある投資信託の中で、私が納得できるものはほんの数本しかない」(IFA法人MK3代表林雅巳氏)というように、資産運用のプロの目から見ても良い投信は数えるほどしかないそうです。

 そこで今回は、IFA法人MK3株式会社代表であり、IFAでもある林雅巳氏が考える良い投資信託について解説してもらいました。(取材:IFAオンライン編集部)

インデックス型VSアクティブ型、あなたはどちら派

 投資信託を巡っては「インデックス型とアクティブ型、いったいどちらが良いのか」という議論があります。S&P500やTOPIX(東証株価指数)、日経平均などをベンチマーク(指標)に設定し、それに連動するように運用するインデックス型と、ファンドマネジャーがそのベンチマークを上回るように運用するアクティブ型を比較する論文は数多くあり、長期運用すると約7割のアクティブ型がインデックス型に負けるというのが、この「永遠のテーマ」の結論です。逆に考えると、インデックス型に勝っているファンドマネジャーが約3割いるということになります。ピーターリンチやウォーレン・バフェット、ビル・ミラーは長期にわたって勝っていたわけです。※参考文献「投資の科学(マイケル・J・モーブッシン著)」日経BP社

 ETFやインデックス型投信は使い方によっては大変有効な運用方法です。しかし、アクティブファンドの中にも投資対象として大変優れている投資信託があるのです。優れたファンドマネジャーたちは独自の投資眼に加え、いくつかの共通する運用の特徴を持っています。彼らの運用手法を研究することで勝つ理由が見えてくるのです。自分の知恵やノウハウを活かして、少しでも他の人より資産が増やせる投資対象を探したいのです。

ウォーレン・バフェットはキャッシュポジションが高い

 投資の神様のウォーレン・バフェット氏は、時期によってはキャッシュポジションをかなり高めにしていて、いつでも割安株が買えるようにしています。バフェットの投資手法は、投資対象を信頼できる銘柄に絞り、その銘柄が割安になれば大胆な買い増しをする。そして、それらの信頼できる銘柄に長期投資をしています。私はバフェットの投資スタイルに、インデックス型を上回るアクティブ型のヒントがあると思っています。

 その一つがキャッシュ・コントロールなのです。

 フル投資型の投資信託では、相場下落時にはキャッシュポジションがないのでリスクを回避できません。ところが、キャッシュポジションが高くとれる投資信託は、ファンドマネジャーが相場下落時に株式を売却していったん現金化し、相場が上昇し始める直前に割安株を購入することができるのです。キャッシュを高めにしていると現金を無駄に保有しているという考え方がありますが、私は安定運用を目指す場合はそうではないと考えているのです。

国内株なら「みのりの投信」

 昨年、私が開催したセミナーでは「みのりの投信」という投資信託の紹介に注力しました。「みのりの投信」はポートフォリアという独立系運用会社が組成した投信ですが、IFAとして独立し、金融仲介業の会社を立ち上げる前に、お客様のためになるような金融商品はないだろうかと探している時に出会いました。先ほど申し上げたようなキャッシュ・コントロールに大変優れた投資信託です。

 目論見書には「株式の実質組み入れ比率は原則として信託財産の50%を超えるものとします」と書かれており、ポートフォリオの内訳は2016年3月末現在で日本株式52.6%、キャッシュなど47.4%となっています。このように半分ぐらいをキャッシュにしているファンドはそうありません。3年前の設定日(平成25年4月30日)に基準価格1万円、資産総額2億円でスタートしたこの投資信託の3期目(平成28年3月31日)の運用実績をみると騰落率8.5%、資産総額65億4,100万円となっています。

 私は特にコア資産として投資信託を保有される場合は、どんどん儲かるというものではなく安定的に運用することを目指すこのようなファンドをお勧めしたいと考えています。

投機ではなく長期投資を

 資産運用では「投機」ではなく「投資」することをお薦めしています。特にコアの資産(中心となる資産)では信頼できる投資対象に長期投資し安定的に運用すべきです。長期投資するためには、運用手法だけではなく、運用者の考え方、ファンドマネジャーに対する評価方法、運用会社の企業文化など多方面から細かく分析し、投資を続ける限りそれらの面をウォッチしなくてはいけません。そう考えると何千本もある投資信託の中でも評価できるものは限られてきます。

 これは個別株投資でも同じで、私は「株を買う」というより、「企業に投資する」というスタイル。しっかりと財務分析して、「これは良い会社で、将来成長するでしょう」というところを長期保有することをお勧めしています。2~10倍になるポテンシャルを秘めた投資対象を探し、数銘柄に集中投資します。その上で、キャッシュポジションに余裕をもって運用することを提案しています。資産運用ではパフォーマンス以上にリスク管理が重要だと考えているので、個別株投資でもキャッシュ・コントロールを重視しています。金融商品を選ぶ時は特にそういう視点を大切にしています。

※SBI証券の取扱商品に関するリスク情報等はこちら

林 雅巳 (はやし まさみ)
CMA(日本証券アナリスト協会検定会員)CFP(日本ファイナンシャルプランナーズ協会認定)1級ファイナンシャルプランニング技能士
IFA法人MK3株式会社(金融商品仲介業・関東財務局長第734号)
〒150‐0002 渋谷区渋谷1‐12‐2クロスオフィス渋谷
TEL03-6450-6295

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