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その高PER株、本当に割高?PEGレシオを使って「隠れ低PER株」を探してみよう

(写真=FabreGov/Shutterstock.com)

その銘柄が割高なのか割安なのかを考えるとき、業種などによって適正とされるPER水準は異なります。一方で、一般的に考えて大型株でPER50倍超えは割高感が強く、「高値掴みにならないか?」という懸念が湧きやすい水準です。そこで、「一見割高だけど、人気の銘柄」の投資判断に役立つ指標があれば、参考に考えることができるでしょう。

今回はその一つである「PEGレシオ(ペグレシオ)」について、説明します。もしかしたら、PERが高くても「隠れ低PER株」が見つかるかもしれません。

「PEGレシオ」とは何か?

株価収益率(PER)を、一株当たりの利益成長率で割って算出した指標です。

「PEGレシオ」=予想PER÷予想利益成長率(PER÷Growth)

今後数年分の予想利益成長率については、日本経済新聞社や東洋経済新報社などの有料サイトで確認できます。ちなみに「日経会社情報プレミア」に掲載されているQUICKコンセンサスのデータを使うと、以下のような「PEGレシオ」が算出できます。(2018年4月5日現在)

たとえば、代表的な大型株の任天堂と資生堂のPEGレシオをみてみましょう。

● 任天堂(7974)
2018年3月期?2019年3月期 (今後1年)
「PEGレシオ」=53.7倍÷67.6%=約0.8倍

2018年3月期-2020年3月期(今後2年)
「PEGレシオ」=53.7倍÷119.6%=約0.45倍

● 資生堂(4911)
2018年12月期―2019年12月期 (今後1年)
「PEGレシオ」=53.2倍÷21.6%=約2.46倍

2018年12月期―2020年12月期(今後2年)
「PEGレシオ」=53.2倍÷46.7%=約1.14倍

「PEGレシオ」の読み方

算出される倍率(レシオ)が低いほど割安だと捉えましょう。あくまでも「PEGレシオ」の観点のみでの比較になりますが、上記の任天堂と資生堂を比較すれば、同じPER50倍台であっても、「任天堂の方が割安」ということになります。

この「PEGレシオ」については、期間設定(今後1年分で考えるか、2年分で考えるか)や判断水準(1倍以下なら割安、2倍以上なら割高など)についても見解がさまざまで、確固たる読み方があるわけではありません。しかし、機関投資家や「億り人(おくりびと)」と呼ばれる億稼いだ個人投資家も参考にしているので、ネットなどを見て彼らがどのように考えているのかを見てみるのも良いでしょう。

「さらに上値を追う可能性があるかどうか」を判断する際に、現在のPERだけでなく、利益成長率との組み合わせで評価しようというのが基本的な考え方です。

投資に「PEGレシオ」を使うときの注意点

まず、一番大きな注意点は、利益予想は間違いなく修正されるということ。マーケット・アナリストといえども千里眼を持っているわけではありません。政治情勢や経済ファンダメンタル、個別企業の事情などが加味されて利益予想は修正されるのが常。よって、ある時点で割安と判断した銘柄が割高に化けていたとしても不思議はなく、すべては自己責任です。

そして、当然のことながら「PEGレシオ」はあくまでもひとつの考え方であり、これに株価が追随するわけではありません。市場に参加する無数の投資家の判断の拠り所はさまざま。それゆえ自分の考えとは逆方向に相場が動くことも市場の常といえるでしょう。

よって「PEGレシオ」が低い=上昇の可能性が高いとは言い切れません(実際に今回例にあげた任天堂と資生堂では、2018年に入ってのパフォーマンスは資生堂が大きく上回っています)。

PEGレシオを活用し、あなたも銘柄研究してみよう

この「PEGレシオ」は相場が過熱しやすい東証マザーズやジャスダック銘柄の投資判断に用いられることが多かったようですが、時流を捉えて成長チャンスを迎えている大型株にも十分応用できると考えられます。

また、「PEGレシオ」はPERやPBRに比べれば、マイナーな指標と言えますが。一定量の投資家がこの指標を参照しているのは事実。適正倍率や、適用する銘柄を十分研究の上、うまく活用してみてください。

なお、今回紹介した2社は説明をわかりやすくするために引用したものであり、投資判断を示しているものではありません。最終的には投資は自己判断ですが、悩んだときには専門家に相談してみるのが肝心です。

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