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決算シーズン到来!今回はどう動く?はじめてさんのための「決算と株価の読み方」

(写真=Scanrail1/Shutterstock.com)

「好決算が発表されたにも関わらず、その会社の株価が下がってしまった」という経験はないでしょうか? ある程度経験を積むと、こうした相場の動きは理解できるようになりますが、最初のうちは不安なもの。そこで今回は、初心者向けに決算発表直後にありがちな株価変動メカニズムについて解説します。

決算発表後、株価下落を招く主な要因

2018年4月10日の朝刊に「高島屋、純利益13%増」の見出しが踊り、早朝の経済ニュースでも好調な業績が伝えられました。ところが午前9時に株式市場始まると、高島屋株は前日終値より約6.7%下落してスタート。さらに株価は下げ続け、結局、前日比約8.6%の大幅安で取引を終えた事例がありましたが、こういった例で考えられる主な原因は以下の2つです。

● 増益幅が「市場予想」を下回ったときに起こる“失望売り”
通常、メディアの見出しになりやすいのは、会社が発表した「会社予想」、もしくは前期との比較結果です。ところが、株式市場で多くの投資家が比較対象にするのは「市場予想」。つまり証券アナリストなどが発信する業績予想です。

たとえば、2月上旬から4月上旬にかけて、多くの銘柄で「市場予想」の修正が加えられます。これは、「市場予想」は常にタイムリーな情報を求められるためで、比較的高い頻度で更新されます。その結果、「会社予想」と「市場予想」との間にギャップが生まれます。上振れ・下振れの基準となる数字が違えば、当然評価も異なってきます。

つまり、決算で発表される数字と「市場予想」を比較して、下振れていれば、「失望売り」につながる可能性が出てくるということです。

さらにこのシーズン(4月後半から5月中旬)は、3月決算企業が前期決算と今期予想を発表します。「株価は常に先を見て動く」という性質を考えるなら、前期の結果に対する評価以上に、今期の利益予想(ガイダンス)に注目が集まります。

一般論ともいえることですが、特に現在のように政治不安や為替不安があるときは、企業が期初に示す利益予想は保守的になりがち。ここでも、これが「市場予想」を下回る場合は、前期決算が良くても“失望売り”が出る可能性が出てきます。

● 「市場予想」を上回っても株を手放す“材料出尽くしの売り”
また、この他に想定されるのが“材料出尽くしの売り”。これは「株価を上昇させる材料が、これで出尽くした」と考えて、いったん利益確定を行うことで、この量が多いと株価は下がります。

先程例に出した高島屋は、2月決算企業なので4月上旬に決算発表を行いました。前期決算は好調ながら、今期の見通しが先行投資の影響で22%の減益見通しだったことが「失望売り」に繋がったようです。

「市場予想」を確認する方法

決算の前には市場予想を確認しておくことが望ましいのですが、「市場予想」はどのようにして確認すれば良いのでしょう?まず、「市場予想」というのは通常は証券アナリスト予想の平均値のことを指しますが、投資家によって情報源はまちまち。

情報源には日本経済新聞社グループのQUICK、東洋経済新報社の「四季報オンライン」などが代表格ですが、多様な情報サービスがあります。また、「ヤフー!ファイナンス」では、無料で四半期ごとの経常利益の進捗予想を見ることができます。

さらに、証券会社によっては決算発表スケジュールに合わせて、業績の「市場予想」を表示してくれるものもあります。こうした情報源を積極的に活用すると良いでしょう。証券会社に口座開設をしてオンライントレードを申し込めば、上記の情報などを活用することもできるかもしれません。

過剰反応しやすい?「自動売買」に注意

近年では決算内容が「市場予想」を下回ったときに、極端に株価が下がるケースがあります。この原因を特定することはできませんが、原因の一つとして推定されているのが「自動売買」の存在です。これは、機械が自動的に行う取引で、ある条件が出現すると、決められた数量の注文を裁くようにプログラムが組まれています。

その結果、人間が取引をするよりも極端な値幅が出る可能性があり、急落を誘発することがあります。これには注意が必要です。

決算発表前に確認しておきたいこと

長期投資でも、年に1回の通期決算くらいは目を通しておきたいものです。その際には前述の「市場予想」を調べて、決算数字との差をチェックするようにしましょう。この差を読み続けることで、相場を理解する力は高まります。

そして、覚えておきたいのは、決算発表のタイミングは売買の「きっかけ」になりやすいということ。利益確定、損切り、銘柄入れ替えなどの「きっかけ」となり、さまざまな思惑の売り買いが交錯します。この結果、自分の予想と逆方向に相場が動くというのは、経験者でも「よくあること」。

しかし、こうした疑問が生じたときこそ、投資力を高めるチャンス。専門家の見解なども聞きながら、相場を読み解く力を高めていきましょう。

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