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富裕層は時間を浪費せずに時間効率をあげて投資しているって本当?

(写真=Nata-Lia/Shutterstock.com)

富裕層や資産家は自分の資産を有効活用していると言われています。その資産にはもちろん金融資産が含まれますが、時間も含まれます。富裕層の生活を見ていれば、時間を無駄遣いせずにいかにして効率化し、必要であれば時間に投資をしようとしているかがわかります。今回は富裕層と時間の考え方について一緒に考えてみましょう。

富裕層は機会損失の概念を理解し、投資行動を行う

「時は金なり(Time is Money)」という言葉を残したのはベンジャミン・フランクリン(1706〜1790)。彼はアメリカ独立に貢献した「建国の父」のひとりに数えられる政治家で、実業家、著述家、科学者としても活躍した人物です。その肖像画が現行の100ドル紙幣に描かれているなど、今なおアメリカ人の尊敬を集めています。彼は、この有名な一節を述べた『若き商人への忠告』で、「時間の浪費は、お金を稼ぐチャンスを失うことだ」と説いているのです。

これは機会損失の概念として有名です。たとえば、今10万円投資して資格取得をすれば、その後の会社での昇進や昇格などのキャリア形成が早くなりますが、今年10万円貯めてから来年資格取得をすれば1年分の機会をロスしていることになります。今やれば利益になることを、やらないことで損失が生まれてしまう。これが機会損失の考え方です。

それでは、私たちは時間をどのように有効活用して、新たにお金を生み出せばよいでしょうか。そのヒントは、2014年に日本でもベストセラーとなった『21世紀の資本』という書籍にあります。著者であるフランスの経済学者トマ・ピケティ(1971〜)の主張を一言にまとめると、「さまざまなデータによって、富裕層の投資による財産成長率(年率およそ4〜5%)は、常に給与所得者の賃金成長率(年率4%未満)を上回ると証明された」ということです。これは、お金を増やすには投資が効率的だということを意味しているのです。

株式市場で資産運用に成功した本多静六氏

「投資」でまず思い浮かぶのは、株式投資でしょう。2016年9月に金融庁が発表した「平成27事務年度金融レポート」によると、日本の家計金融資産は、2015年末時点で1,700兆円超に達しています。そのうち、現預金が894兆円(2016年3月)と最大で、全体の50%強を占めています。一方、株式は88兆円(2016年3月)で、家計金融資産全体の約5%しかありません。

株式投資といえば、資金力のある富裕層に限られたもので、一般の人には縁遠いもののように感じられがちです。しかし、日本には株式投資で現代の価値でいえばおよそ100億円を稼ぎ出した人物もいます。彼の名は、本多静六(1866〜1952)。大学教授として勤めるかたわら日比谷公園の設計も手がけた林学博士で、生涯に370冊以上の著書を執筆しています。そんな多忙な生活の合間に彼は、手取り給与の1/4を強制的に貯金する「1/4天引き貯金法」によって資金を貯め、株式投資で巨万の富を築き上げたのです。

富裕層は投資効率のあげ方を知っている

本多氏はお金を株式市場に投じて資産形成に成功しました。現代にはさまざまな資産運用方法があり、金融商品も複雑です。そのため、株式投資だけで大きな資産を得るのはなかなか難しいかもしれません。

現代の富裕層は株式、債券、投資信託などの有価証券はもちろんのこと、不動産や保険、オルタナティブ商品(金、宝石、絵画など)などに資産を配分してお金を働かせています。資産が多い富裕層ほど、いずれやってくる相続のことや毎年支払う税金のことを考え、なるべく資産を減らさないように不動産などを有効活用した投資を行っています。

たとえば、富裕層は信用力をうまく活用し、地価が安い時に不動産にローンを組んで投資を行います。借入総額よりもトータル・リターンが多そうだと判断した時には、ローンを組んでまで不動産投資を行っています。ローンを組まなくても現金一括で不動産を購入することができたとしても、手元の流動資産をなるべく減らさないことで万一の時にもすぐに資金を出せるようにしておくのです。

つまり、自分にとって必要な投資を必要なタイミングで時間効率を上げる方法で行う。これが現代の富裕層の投資方法なのです。

富裕層のように機会損失にならない資産形成を目指そう

富裕層は機会損失しないよう、効率的に投資を行っています。私たちにこの概念を当てはめると、NISAやiDeCo、積立投資信託などの運用商品でも同様の考え方ができます。歴史的な低金利のこの時代、預金として資産を保有しておいてもなかなか増えていきません。預金に置いておくほうが機会損失だという考え方もあるのです。円預金と有価証券の比率を考え少しずつでも資産形成を始めることが、時間を味方につけている・機会創出をしていると言えるのではないでしょうか。

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