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中国A株も組み入れられているMSCI指数ってどんなもの?投資初心者必見

(写真=sirtravelalot/Shutterstock.com)

世界の数ある金融機関の中で、最も影響力をもつといわれているのが、アメリカの大手金融機関であるモルガン・スタンレーです。そんなモルガン・スタンレーの関係会社であり金融リサーチを主たる業務としているモルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)が、世界で最も影響力のある指数といわれているMSCI指数(以下、MSCI)を策定しています。

このMSCIに組み込まれることは、その市場や企業の信用を裏付けしていることに他なく、市場価値が上昇するのはもちろんのこと、それはそのまま株価にプラスの影響を与えるといわれています。

MSCIにはどんな指数があるの?

MSCI社は、毎日10万以上の指数を発表しています。一口にMSCI指数といっても、その内容は多岐にわたります。MSCIの対象となるのは、先進国、新興国、フロンティア市場といったほとんど世界すべての株式市場です。

もちろん、この中には日本株も組み込まれており、さまざまな指標があります。日本株式を対象とした指数が一つだけあるのではありません。

MSCI JAPAN指数のようにマクロな視点で日本株式を代表するような大型株式のみで選定された指数もあれば、MSCI JAPAN高配当利回り指数のように細かくスクリーニングを行い、高配当利回りの銘柄だけを抽出し対象とした指数もあります。それ以外にも、MSCI日本株女性活躍指数のように性別多様性に優れた企業を対象にした独自性のある指数もあります。

こうしたMSCIの独自の選定基準や組み入れ基準は公開されており、透明性を高めています。こうした背景から、多くの投資信託やETF(上場投資信託)はMSCI指数をベンチマークとして利用しています。なお、ベンチマークとはそれを基準にうまくいったか、失敗したかを示したものです。一般的に投資信託やETFはこうしたベンチマークを上回る、もしくは同じ動きとなることを目的としています。

MSCI指数が市場に与える影響

MSCIは年に4回(2月、5月、8月、11月末 ただしこの限りではありません)に銘柄の入れ替えを行います。MSCI指数はその多くが機関投資家やファンドのベンチマークとして機能しているため、組み入れ対象となる銘柄の変更はもちろんのこと、組み入れ基準の変更はそのまま投資信託等に影響を与えることがあります。

例えば、2018年5月には組み入れ基準の変更が行われました。具体的には生命保険株式会社、損害保険会社の株式の取り扱いが変更されたのです。これによって、投資信託の基準価額とMSCI指数は一時的に乖離が生じてしまい、MSCI指数に寄せる取引が行われたようです。それくらいMSCIは市場に根深く関係しているといえるでしょう。

2018年、MSCI指数に中国A株が組み入れ

MSCIは2018年6月、中国・深センに上場している人民元建てのA株を、新興国株式指数に組み入れ開始。中国は世界的にみても大きなマーケットではありますが、中国の通貨である人民元が中国当局による介入があることや、一般的な先進国の株式市場と比較すると外国人投資家に対して閉鎖的である点など、中国市場に蔓延している不透明さが理由でそれまで組み入れが行われていませんでした。

しかし、こうしたMSCI指数に組み入れによって、中国市場はいよいよ世界中から資金流入が行われる投資対象になったと考えられます。言い換えれば、MSCIをベンチマークとしている機関投資家やファンド、投資信託は中国A株の選定を進めることができるようになるのです。

MSCIにA株が組み入れられた中国の行く末

このように、MSCI指数は世界の投資家から注目される指数であることがわかりました。その指数に中国A株が組み入れられたることで海外からの資金流入が行われ、中国市場のさらなる拡大が見込めるかもしれません。裏を返せば、これは不透明な市場が自然と是正される可能性を示唆しているともいえます。

2018年8月現在、米国と中国の貿易摩擦の悪化や内需の飽和による経済成長の鈍化が囁かれています。しかし、こうしたMSCIのような第三者による資金の流入を促すような動きは一時的なものではなく、これからも活発になっていくと予想されます。世界中から資金が集まる力が強まれば、こうした問題が矮小化される可能性があるのです。加えて、中国市場のグローバル化の促進にもつながるはずです。

そうすれば、今後ますます発展が見込める中国市場は、私たちにとってより身近なものになるかもしれません。

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