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IFAとUIターンの良好な関係

UI
(写真=PIXTA)
金融機関に勤める営業担当には、「転勤」があります。「顧客との癒着を防ぐため」という理由がありますが、裏を返せば顧客と長期間にわたる関係が築けないということです。本来、資産というのは長期的な視点で運用を図るべきものです。それが叶わない状況は、顧客本位を貫きたい営業担当にとっては悩みの一つでしょう。

また転勤は当然、支店がある場所に限られます。見知らぬ土地に行き、また一から生活を作り上げるのは、本人だけでなく家族にとっても大変なことでしょう。

同じ金融商品を販売するという仕事をするなら、自分が選んだ土地で顧客とじっくりと向かい合っていきたいという願いを叶えられるのが、IFAという働き方の魅力なのです。

仕事をする場所は自分の意志で選ぶ

「大手証券会社を辞めて地元に戻り、IFAとして仕事をすることにした。するとその噂を聞きつけた街の人たちが『あそこの息子が帰ってきた!』と、オフィスにやってくる。なぜかというと彼の父も祖父もまた同じようにこの地で代々、金融の専門家として生活してきたからだ」

アメリカでは珍しくないこういった事例は、日本でもIFAが活躍できる環境が整ってきたことにより、増えてきました。代々IFA事業を継承とまではいかなくても、友人知人が多い生まれ育った土地をベースに事業を行うのは、顧客と深く付き合う必要があるIFAにとって有利になります。

同じ地方への移住でも、UターンではなくIターンを考える人もいます。せっかくなら好きな土地で仕事をしたい、プライベートも充実させたい、趣味に合わせた土地に住みたいなど、ワークライフバランスを重視した選択が可能です。

ただし、いくら地方で暮らせるといっても、仕事がなければ生活はできません。先輩IFAたちは、どのようにして生活の基盤をつくっていったのでしょうか。

地域の一員と認められて初めてビジネスができる

マーケットについて考えてみましょう。地方には地場の産業を率いる事業家がいて、資産家がいるというのはよくみられます。かつては、小豆島はグロソブ(グローバル・ソブリン・オープン)へ投資している人が多いことから「グロソブの島」として話題になりました。資産はあっても、その運用を支えるプロが身近にいないというエリアはまだまだ日本中にあるのです。

しかし、運用する資産があっても、それを任せてもらえなければIFAの存在価値はありません。まずは地元の人に受け入れてもらう必要があります。地域のお祭りに参加したり、近所付き合いはもちろん、年配の方の話し相手になったり、趣味についての会話をしたりすることで、信頼に足る人物だと思ってもらうことは重要です。

証券会社のサービスを味方につける

地方にいては情報がなかなか入ってこない、仕事がしづらいというのは過去のことです。今や日本中どこにいても、IFAの業務基盤を整えられるようになりました。これを支えているのが、証券会社のIFA事業部門です。IFA経由の取引が今後活発化することを想定し、IFAとの提携をこれまで以上に積極的に行っている会社が増えてきています。

優秀なIFAと提携していくために証券会社が武器としているのが、充実した支援サービスです。その内容は個人や中小企業では難しいシステムの管理、営業ツールの提供、コンプライアンスなどがあります。

日本の証券会社も、今後は提案力のある優秀なIFAとどれだけ契約できるかが預かり資産増大のキーとなることでしょう。「証券会社の業績を左右するのはIFA」という時代が、すぐそこまで来ているのです。

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