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変わり続ける世界のビリオネアと、変わらない日本のビリオネア

(写真=Sergey Nivens/Shutterstock.com)

アメリカのフォーブスによる「世界長者番付」は、その発表に毎年注目が集まります。2017年発表では、ビリオネアの数が最も多かった国はアメリカで、昨年の540人から565人に増加しました。2位は中国本土の319人、3位はドイツの114人、日本は33人でした。

世界のビリオネア数は増加。日本は33人にとどまる

個人資産10億ドル以上のビリオネアの数は、2016年の1,810人から2,043人に増え、初めて2,000人を超えました。1位は4年連続マイクロソフト創設者のビル・ゲイツ氏です。1年で資産が最も増えたのはAmazon.com創設者のジェフ・ベゾスで、増加幅は276億ドル、資産総額は728億ドルとなり、2016年の5位から3位へと順位を上げました。

Facebook創設者のマーク・ザッカーバーグ氏は、2016年から資産を114億ドル増やして初の5位にランクインしました。20代のビリオネアは4人で、うち2人がモバイル決済サービスを提供するストライプ(Stripe)を創設したコリソン兄弟、残る2人はスマートフォン向けの写真共有アプリ、スナップチャットの運営企業スナップの共同創設者、エヴァン・シュピーゲル氏とボビー・マーフィー氏です。

いずれもモバイル・テクノロジー分野を牽引するベンチャー企業の創業者によるランクインです。

日本人ランキングの上位メンバーは今年も変わらず

日本人ランキングの1位はソフトバンクグループを率いる孫正義氏、2位はファーストリテイリング社長の柳井正氏です。この2人は、2014年から毎年1位と2位を争っており、今回は孫氏が保有するソフトバンクグループの株価の上昇によって資産額が増え、1位に返り咲きました。

ABCマートの創業者である三木正浩氏は、2016年11位から10位に、代わってマルハン創業者の韓昌祐氏が10位から11位にランクダウンしています。また、8位に初登場した毒島秀行氏は、2016年に亡くなった三共の創業者である毒島邦雄氏の資産を引き継ぎました。つまり2015年からの3年間、11位までにランクインしているメンバーは変わっていません。

順位 名前 企業 年齢 資産
1 孫正義 ソフトバンク 59 2兆2,640億円
2 柳井正 ファーストリテイリング 68 1兆8,200億円
3 佐治信忠 サントリーホールディングス 71 1兆4,650億円
4 滝崎武光 キーエンス 71 1兆3,880億円
5 三木谷浩史 楽天 52 6,770億円
6 高原慶一朗 ユニ・チャーム 86 5,000億円
7 森章 森トラスト・ホールディングス 80 4,880億円
8 毒島秀行 三共 64 4,660億円
9 伊藤雅俊 セブン&アイ・ホールディングス 92 4,100億円
10 三木正浩 ABCマート 61 4,050億円

日本にトップ10を揺るがす人物はいるのか

一方、世界に目を転じると2015年のベゾス氏は15位、ザッカーバーグ氏は16位でした。Amazonは1994年、Facebookに至っては2004年に創設された若い企業です。年を追うごとに着実に順位を上げ、2017年は見事に5位以内にランクインしてきました。

アメリカと比べると、日本のランキングは大きな変化がありません。日本にもトップ10を動かす可能性がある若き経営者はいるのか、過去5年間のランキングの推移を確認してみましょう。

50位以内にランクインしている中で、過去20年以内に設立された企業は楽天を除くと7社です。サイバーエージェントを率いる藤田晋氏は今年47位で、50位以下と40位台を行ったり来たりしています。mixiの笠原健治氏は、ここ3年間25位前後が定位置です。コロプラの馬場功淳氏は、2014年には15位でしたが今年は50位までダウンしてしまいました。グリーの田中良和氏も2013年は15位でしたが、今年は昨年の34位から順位を戻したものの、31位です。

唯一、毎年順調に順位を上げているのは、スタートトゥデイの前澤友作氏です。2013年の42位から、2017年は14位へと着実にランクアップしています。次にトップ10入りを狙える位置にいるのは今のところ前澤氏だと言えそうです。

ランキングを揺るがすベンチャー経営者のさらなる登場が待たれます。

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