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株高の今こそ、分散投資としての安定債券

(写真=Lincoln Rogers/Shutterstock.com)

「低金利・株高」となれば、投資先の選択肢が「まず株式」となってしまうのは当然のこと。とはいえ、それならそれでリスクヘッジはきちんと考えておきたい――それが分散投資の考え方というものです。もちろん、株式のなかで別の値動きをする銘柄を選んでリスクヘッジを図る、というやり方もありますが、「株式以外との組み合わせ」を考えた場合におすすめなのが「債券投資」です。

債券は長期的に見れば投資対象として決して悪くないうえ、手堅いのが魅力。そんな債券のメリットについて考えてみました。

そもそも債券とは

国、地方公共団体、企業などが、お金を調達したいときに発行するのが債券で、国が発行するものは「国債」、地方自治体なら「地方債」、企業の場合は「社債」と呼ばれます。外国政府や機関が発行する「外国債」というものもあります。

同じく資金調達法である株式との大きな違いは、あらかじめ、何年後かに借りたお金を返すと決められており、その期間が決まっていることと、借りている間は利息が支払われることです。通常の預金と債券の違いにも触れますと、「売買できること」「それ自体に値動きがあること」という違いがあります。

その債券を発行した企業などが倒産してしまった場合には、満期になってもお金は返ってこない「万が一」も有り得ますが、これは発行する母体の安全性・信頼性の問題。こうした元利金払いの信頼性に関しては、専門の格付会社によって債券が「格付け」されており、一般に格付けが高いほど利回りは低く、格付けが低いほど利回りは高くなります。

なぜ「債券で株式を補完」は優れているか

もともと長期的な投資先として、株式と対で考えることも多かった債券。一般的に言って、株式は値動きが激しいのに対して債券は安定性が高く、元本割れの危険性が低いことが特徴です。その性質の違いが補完役としてうってつけなのです。特に、株価が下落傾向にあるときほど債券は堅調なことが多く、その値動きの違いも分散投資の利点となります。

例えば債券のなかでも「最も確実で安全性が高い」ものといえば、日本国が発行する国債ですが、個人向け国債は投資家保護のため、年0.05%の最低金利が保証されています。現在、大手銀行の定期預金の金利はほぼどこでも年0.01%ですから、それに比べればずっと「お得」と言えます。

もちろん、個人向け国債ほど手堅くなくても大丈夫という場合には、それよりも利率が高い社債もあります。特に近年では、企業が資金調達のために発行する個人投資家向けの社債がますます増加しており、その発行残高は、2007年には1兆円台に過ぎなかったものが、2017年は7兆円を突破するまでになっているといいます。

外国債の場合はさらに高い利回りが期待できるものがありますが、この場合は為替の変動という別の要素も大きく影響するため、そのリスクも考慮する必要があります。

もっとも、債券にも弱点はあります。「売買できる」と前述しましたが、満期が来る前に売却する場合は、元本割れしてしまう場合がほとんどです。基本は、満期まで持っておくというのが前提になるため、小回りが利かないというのがひとつ。現時点では預金金利よりずっとお得ですが、将来的に金利が上昇した場合にも乗り換えしづらいというのも不利と言えます。

株式のようにさかんに売買される市場があるわけではないので、それ自体の情報が少なく、ピンポイントで「魅力的な債券」を探すのは難しいというのもあります。

もちろん、こうした弱点はあっても、分散投資の選択肢としては十分魅力的なのは確かです。投資先の候補として検討してみてはいかがでしょうか。

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