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「FinTech」関連銘柄 注目が集まる決済イノベーションの未来予想図は

(写真=Panchenko Vladimir/Shutterstock.com)

FinTech(フィンテック)という言葉がメジャーになり、FinTech企業の中からもIPOをする企業が増えてきました。FinTech関連ビジネスをしている上場銘柄のことを「FinTech(フィンテック)」銘柄という言い方もします。実はこの「FinTech」の意味するところは幅広く、投資を考える場合は、その概念・有望分野を理解・検討することが肝要なのです。そこで今回は、「FinTech」銘柄探しのポイントを解説していきます。

「FinTech」とは?

まず、「FinTech」とは「Finance」と「Technology」を組み合わせた造語です。「金融分野に、先端技術(ビッグデータやAI、ブロックチェーンなど)を用いることで生まれるイノベーションやサービスの新潮流」を表す言葉と捉えておきましょう。

「FinTech」については、2017年5月に経済産業省が「FinTechビジョン」をまとめており、この中では
1. 送金・決済
2. 家計管理、資産運用、信用、借入れ
3. 企業会計、資金調達
4. 保険

の4つの分野を検討しています。

「FinTech」銘柄の狙い目

FinTech関連のさまざまな分野の中で注目されるキーワードが「決済イノベーション」です。日本では現金決済が根強く、キャッシュレス決済が遅れているといわれますが、今後はさらなる普及が予想されます。ここには巨大な市場があり、将来の投資先としても魅力的です。以後の内容は「決済イノベーション」にフォーカスしてみます。

海外事例と今後の日本

日本における「決済イノベーション」の未来予想図を作るために、キャッシュレス先進国の中国とスウェーデンの例を考察してみましょう。

● 中国は「キャッシュレス決済を通じて個人の信用をランク付け」
日銀の2017年6月のレポートによると、「中国都市部で過去3ヵ月内にモバイル決済を利用した人の比率は98%」ともいわれており、日本と比較しても圧倒的にキャッシュレス決済が進んでいます。これだけ普及したのは、偽札問題などの背景もありますが、キャッシュレス決済を提供する側の“仕掛け”も大きな推進力となっています

たとえば、アリババが提供する「アリペイ」では、利用履歴に応じて「芝麻信用」というスコアが付与されます。毎月ランク付けされ、上位ランクになれば家賃の割引を受けることができたり、ローン金利が優遇されるなど、大きなメリットがあります。若者たちは飲み会で芝麻信用を見せ合い、ポイントが高いほどステータスが高いといいます。さらに、婚活サイトにも芝麻信用が表示され、ポイントが高い男性ほど人気が高いそうです。

● スウェーデンのスーパースター“ABBA”の記念館は「現金お断り」
次に北欧に目を向けてみましょう。スウェーデンでは、2012年に複数の銀行が共同で「Swish(スウィッシュ)」と呼ばれる現金を使わない決済システムを構築。電話番号など支払先の情報と金額、暗証番号を入れれば、1秒後に相手の口座に送金することができます。

開発の理由は、現金を取り扱うことで発生するコスト(警備、輸送など)を削減するためなどさまざまですが、ある銀行では国内2/3の店舗で完全に現金の扱いをやめています。こうした急激な変化に、高齢者を中心に不満もありますが、メリットを重視して推進しています。

そして、「現金→クレジットカード→電子マネー→スマホ決済」とイノベーションを繰り返してきた決済は、ついに「手ぶら決済」という究極の姿へ。スウェーデンでは、手の甲にチップを埋め込み、手をかざすことで国営鉄道の乗車料金を支払えるサービスが2017年からスタートしました。

また、アジア地域においても「手ぶら決済」の実証実験ははじまっています。インドネシア最大の財閥グループが50万人の従業員を対象に指紋決済の実証実験をスタートするなど、決済は劇的に変わりつつあります。ちなみに、ここでは日本のベンチャー企業・リキッド社(非公開企業)の技術が採用されています。

日本の決済イノベーションの未来予想図を考えてみよう

もしも、こうした海外の状況を日本の未来予想図と考えるなら、この社会の実現に必要とされる技術やサービスを研究し、投資を検討してみるのも面白いでしょう。

しかし、日本における実現シナリオを描くのはかなり高度な見識が必要です。具体的にどのような決済イノベーションが、どのような時間軸で進んで行くのかを見極める必要があります。現金決済が根強く、世界一高齢化社会が進む日本がキャッシュレス先進国と同じ展開になるとは考えにくいし、すべてが追跡・蓄積される決済手段に対する個人情報保護問題もネックとなる可能性があります。

しかし、ある臨界点を超えると一気に普及するポテンシャルも秘めており、「決済イノベーション」は魅力的投資テーマであることは確か。ここはお金のプロフェッショナルであるIFAに相談しながら、未来予想図を描き、銘柄選びやタイミングを相談してみると良いでしょう。

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