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年末調整で還付?運用でふやす?年末までに始めた方がいいお金のあれこれ

(写真=Syda Productions/Shutterstock.com)

夏から年末・年始にかけては、レジャーや行事で何かとお金がかかります。だからこそ、よりお金の動きに敏感に、そしてシビアに家計と向き合ってみましょう。ここでは、夏からでも間に合う資産運用方法や節税方法について紹介します。

年末調整で還付されるために取り組めること、どんなものがある?

まずは、年末調整に向けてできることを考えてみましょう。サラリーマンなどの給与所得者の場合は、夏から年末調整の間にふるさと納税に取り組んだり、新規に保険へ加入することで、翌年からの所得税・住民税を節税することができます。

・ ふるさと納税
2015年度からふるさと納税のワンストップ特例制度が誕生し、納税先を5ヵ所以内に抑えることで確定申告を行う必要がなくなりました。これによって、手軽にふるさと納税に取り組める他、事務手続きも簡素化されるようになったのです。

住宅ローン控除や副業による確定申告の必要がなければ、ワンストップ特例制度を活用してより簡単にふるさと納税による恩恵を受けられます。ふるさと納税を行うと、年末調整で所得税が、翌年からは住民税が控除され、人によっては給与の手取りがふえる可能性もあります。

・ 各種保険による控除
生命保険や損害保険へほとんど加入していないという人は、保障と積み立てが同時にできる保険へ加入することによって年末調整の控除額をふやせます。

生命保険料、介護保険料、個人年金保険料は所得控除の対象となっています。それぞれ最高4万円、合計で12万円が控除されます。

保険料控除の計算式

年間保険料 控除額
2万円以下 全額
2万円超4万円以下 保険料×1/2+1万円
4万円超8万円以下 保険料×1/4+2万円
8万円超  一律4万円

計算式に当てはめ、生命保険、介護保険、個人年金保険の控除額がそれぞれ4万円に到達していない場合には、積み立て型や解約返戻金があるタイプの保険への新規加入・契約の転換も考えてみましょう。ただし、必要のない保険を契約しては本末転倒となってしまいますので、内容と保険料、最終的な満期金・年金について不満はないかよく考えてから加入するのが肝心です。

・習い事で特定支出控除を活用する
サラリーマンであっても、交通費、引越し費用、単身赴任者の帰宅旅費、研修費用、資格取得費用、仕事の業務で必要な書籍の購入費用などが、控除として認められる場合があります。特定支出控除額が下記の給与所得控除額の1/2を超えると、超えた部分に対して特定支出控除を受けることができます。

収入 給与所得控除額
65万円未満 65万円
65万円以上180万円以下 収入×40%
180万円超360万円以下 収入×30%+18万円
360万円超660万円以下 収入×20%+54万円
660万円超1,000万円以下 収入×10%+120万円
1,000万円超  220万円

(上記は2017年度分)

例えば将来のために予備校に通って資格を取得したいと思うなら、特定支出控除でおおよその控除額を試算してみてもよいかもしれません。

夏からでも間に合う資産運用方法

夏のボーナスを預貯金に回す金額は決まっているものの、老後などの将来に向けて運用方法に迷っている人は投資優遇制度を活用した資産運用を検討してみましょう。その方法として、少額投資非課税制度(NISA「ニーサ」)があります。

NISAは2014年に開始した制度です。NISA、ジュニアNISA、つみたてNISAとNISAには3種類の非課税口座があります。NISAとつみたてNISAは併用することができず、1人1口座のみという取り決めがあります。なお、売却益、配当益、分配益が非課税対象になります。

NISAの違い

  NISA つみたてNISA ジュニアNISA
対象年齢 20歳以上 20歳以上 0歳〜19歳
運用可能期間 5年間 20年間 5年間
年間投資枠 120万円 40万円 80万円
投資総額 600万円 800万円 400万円
途中引出 可能 可能 18歳まで払出制限あり
金融機関変更 できる できる できない
期限 2023年12月末まで 2037年12月末まで 2023年12月末まで
対応商品 上場株式等、投資信託 定められた投資信託、上場投資信託 上場株式等、投資信託

(各種資料を参考に、IFAonline編集部作成)

上記の表にあるように、それぞれのNISAで年間投資金額や投資対象が異なります。それぞれの制度で対象商品は決まっていますが、金融機関によって取り扱い商品の有無が異なります。NISA内であれば株式の売買手数料が無料になる金融機関などもあります。NISA口座を開設したい金融機関での取扱商品や諸経費など、あらかじめチェックしておくことが大切です。

夏のボーナスをまとめて投資するなら、1度に120万円まで投資できるNISAがおすすめです。NISAは少額投資も可能ですから、結婚資金、旅行資金、学費など目的を持って始めましょう。ただし、NISA口座の開設が完了するまでにはある程度の時間がかかります。NISAを活用した資産運用を検討するなら、早めにNISA口座の開設をするのがよいでしょう。

早めに始めることで得られるものも大きい

このように、今から年末までに取り組めるお金に関することはたくさんあります。どれも、早く始めることで、控除金額が多くなったり、優遇がふえるなどのメリットがあります。こういったお金に関する制度は知らないと始められないことが多いかもしれません。そういう点ではこれをご覧になったあなたは人より一歩リードしている可能性もありますので、これならできると思う取り組みをまずは始めてみるのはいかがでしょうか。

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