FXの知識

FX初心者が通貨ペアを選ぶ基準は?おすすめの通貨ペアと正しい選び方

世界にはおよそ200の国があります。それぞれの国ごとに流通しているお金の種類は違います。ですので通貨の数はそれだけ膨大なことが分かりますね。ユーロ圏の様に複数の国で同一の通貨を使っている地域も存在します。

FXで取引できる通貨はおよそ20種類です。そこで、ここでは初心者でもわかるFXの通貨ペアについて説明していきます。

とりあえずメジャー通貨を覚える

アメリカ(米ドル)やユーロ、イギリス(ポンド)豪ドルなどの主要国で流通しているメジャー通貨やトルコ(トルコリラ)やスイス(フラン)などの新興国のマイナー通貨があります。またFXの取引を行う金融機関によって取り扱う通貨の数は異なります。

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FX初心者はとりあえずメジャー通貨を覚えていきましょう

情報が入りやすい

初心者がメジャー通貨を覚えやすい理由として、情報が入りやすいという点が挙げられます。

身近な国であれば経済状況もわかりやすいからです。日本円を中心に、米ドルやユーロなどからスタートすることをおすすめします。

米ドル

世界最大の取引量を誇り、国際金融取引で基準として採用されている通貨です。世界中に行き渡っていて、各国間の貿易決済でも米ドルが使用されることが多いのが特徴です。

米ドルの変動は、世界情勢に大きな影響をあたえることが多くありました。しかし近年ではアメリカ経済が弱体化したりと、米ドル売りが発生することも少なくありません。

ユーロ

欧州連合(EU) の多くで流通する通貨です。世界で米ドルに次いで取引量が多いメジャー通貨です。EU構成国のうち19各国と域外6か国で流通しています。ドイツ・フランスの経済状況に大きく左右されますが、ギリシャ危機などに代表されるように、経済的影響力の低い国の経済状態にも影響される傾向があります。

人民元

中国の通貨です。経済発展に伴い世界中の中で存在感が高まりつつあります。人民元は通貨バスケット制(自国通貨を複数の外貨に連動したレートにする固定相場制)による変動相場を導入していて、ドルや円の様な完全な変動相場制ではありません。しかし2012年から1%~2%と徐々に変動幅を拡大してきています。

カナダドル

カナダで流通する通貨です。国土が広く、金や原油、木材などの資源が豊富なため、資源国通貨との見方もありますが、商品相場の影響は豪州ドルなどと比較すると小さいのが特徴です。貿易収支が黒字のため、比較的安定した通貨と言えます。アメリカに隣接していることもあり、米ドルに連動しやすい特徴があります。

日本円

日本銀行が発行している通貨です。メジャー通貨としては米ドル・ユーロに続く世界3位の取引量を誇っています。経済が貿易に依存している面が強いため、通貨価格は海外要因で変動するケースが多いのが特徴的です。また安全資産として買われることもあります。

豪ドル

豪ドル・・・オーストラリアの通貨で高金利のため取引先として人気が高く、スワップポイント狙いでも取引しやすいのが特徴です。オーストラリアは石炭や鉄鉱石といった天然資源の輸出比率が高く、輸出先の中国や日本、韓国などの経済状況にも左右されます。

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FXとは通貨ペアの交換レートの値動きに投資できるということ

世界には多くの国と多くの通貨があるという事はお話ししてきました。FXとは2つの通貨(通貨ペア)の交換レートの値動きに対して投資できるという金融商品です。

FXは証拠金を担保に取引を行うため、「円」を介さない通貨ペアの取引も可能です。為替レートは通貨と通貨の交換レートのことです。つまり通貨の組み合わせの数だけ通貨ペアが存在するということです。

まだまだ米ドルを中心に世界は動いている

世界の経済でも、為替市場でも、アメリカ以外の国の存在が増してきています。しかし、まだまだ世界はアメリカを中心に動いていると言って良いでしょう。

アメリカの通貨である「米ドル」は、世界の基軸通貨として機能しています。FXでもアメリカ中心・米ドル中心に考えると、わかりやすいことが多くあります。

マイナーになると情報が少ない

FXではニュージーランドや南アフリカ、トルコなどの為替的にはマイナーな国の通貨も取引することが可能です。しかし、これらはマイナー通貨と呼ばれ高金利という魅力の一方で、経済規模が小さく不安定で、自分の大切なお金を預け取引を行う事には不安な面が多くあります。

マイナー通貨になればなるほど情報は少なく、変動幅も大きくなりやすいため、取引をする際には気を付けなければならないことの方が多いです。ですのでFXをはじめるのならば、最初はメジャー通貨の取引をしましょう。

FX初心者におすすめの通貨ペアはコレ

それではFXおすすめの通貨です。

米ドル・円・ユーロ・ポンド・豪ドルこの組み合わせから入るのがおすすめです。

「米ドル/円」「ユーロ/円」「ポンド/円」「豪ドル/円」この通貨ペアなら初心者でもニュースなどから情報を得ることができますし、FXを取り扱う金融機関で口座開設後に利用できるサービスだけでも様々な為替変動の情報を知ることができます。

また取引コストとなる売値と買値の差(スプレット)もマイナー通貨と比べると狭く、有利に設定されています。

またメジャー通貨を取引することは、為替相場の勉強にもなります。

まとめ

FXで取引できる通貨について、初心者におすすめの通貨と通貨ペアについて解説してきました。メジャー通貨とマイナー通貨では情報量の差に違いがあるので、初心者はまずメジャー通貨での取引からスタートし慣れてきてからマイナー通貨の取引にもチャレンジすることをおすすめします。

特に「ドル/円」「ユーロ/円」「ポンド/円」「豪ドル/円」の情報はニュースからでも知ることが出来ますが、FXを取り扱う金融機関からの情報は更に詳しく知ることができるので、初心者でも多くの情報を元に取引が行えるのでメリットと言えます。

FXの取引に慣れてくると、どの通貨が「強い」のかを知ることができるので、各国で発表される情報が判断材料の一つになり、為替相場の勉強にもなるので、これから値上がりしそうな通貨ペアや値下がりしそうな通貨ペアを自分で見極めることも出来るようになります。