短期、中期、長期のトレードの方法

テクニカル分析の勉強は意味ない?初心者でも今後を予想する方法とは?

FXで損益を最小限に抑え利益を増やすために重要なテクニカル分析は、しっかりと学びたいと思いますが、初心者がテクニカル分析と聞いても「はて?なんのこと?」といった感じでしょう。

テクニカル分析とファンダメンタル分析の違いや、初心者でもできるテクニカル分析の方法をご紹介していきます!難しいから・・・よくわからないから・・・と避けるのではなく、初心者でも勉強しやすい方法をご紹介していきます!

テクニカル分析とは

・為替の動きをチャートで推測する
・短期トレードの際に重要視される

テクニカル分析は過去の値動きを分析することで、これからどのように為替が動いていきそうなのかを判断する手法です。主に過去の値動きを記した「チャート」と呼ばれるグラフを使って分析していきます。

主に為替の水準を時系列に沿ってグラフ化したものです。縦軸がレート(為替水準)、横軸が時間を表します。金利と為替は深い関係にあります。

※図で説明

ファンダメンタルズ分析は為替の動きを長期的に読み、テクニカル分析は短期的に読むときに使います。テクニカル分析もファンダメンタル分析も相場が新たな方向へ動き出すかもしれないキッカケや節目をみつける道具として考えるのが良いでしょう。

ファンダメンタル分析の情報は初心者でもここまで無料で手に入る!FXを始めたいけど、どの通貨が今後上がったり下がったりするのかわからない・・・情報が色々あり過ぎて選びきれない!そんな人にはファンダメン...

テクニカル分析はこんな時に有効!

チャートを使ったテクニカル分析は、投資家心理を読み取ることができるので、目先の動きを把握するのに役立ちます。それでは詳しくどんな時に有効なのかを見ていきましょう。

ある程度の予想が可能

為替レートは、理論的にはその国の実力や将来の期待の大きさによって決まります。つまり、長い目で見ると将来性も含めた「実力」で決まっていきます。

しかし、常に為替レートはその国の経済力通りになっているかというと、そういうわけではありません。短期的には原則から外れることも良くあります。そのため「その国の経済が今後どのようになるのか」という視点の他に「為替レートが数日後・数か月後にどうなりそうか」という見方が必要にもなってきます。

為替レートを動かしているのは、人々の需要です。その通貨の需要が増えれば実際の経済がどうであろうと為替レートは上がります。

米ドルが一番円安が進んだ時で1ドル135円程度で円高が進んだ時で90円ということが過去のチャートからわかれば、よほどのことがないかぎり1ドル200円や1ドル70円という状態にはならないことがわかります。

リスクを最小限に抑えることができる

予想とは逆の動きの場合には事前に損切りを設定することで損益を最小限に抑えることができます

取引を開始する半年前のチャートを確認してみましょう。例えばドル円相場のチャートで1ドル101円~125円を上下しているとします。この動きの間に1ドル125円よりも安くなったことは一度もないことがわかりました。

「1ドル125円より安くなる」という事態はここ半年の間になかなか起こっていなかったケースという事がわかります。ですので今回も1ドル125円を大幅に割って円安が進むことはなかなか考えにくいと予想できます。このチャートで125円付近まで上がり続けたドル円が「そろそろ折り返し地点かも」という予想し注文を出すことができます。

※折り返し地点のチャート説明図

「折り返し地点」だったのを事前に把握することで「この辺りで円安は止まる可能性が高い」という予想をする事で、無鉄砲な買い注文を出すことなくリスクを最小限に抑えることに繋がります。

テクニカル分析は勉強する意味ない?

初心者がいきなりチャートを見てもワケがわかりません。すぐに理解することができないので、まずはチャートに慣れる必要があります。テクニカル分析の勉強は初めから初心者には向かないのでしょうか?

チャートを見てトレンドを判断

いきなり初めからチャート分析ができる人はいません。何事も慣れるまではひたすら見ることを徹底しましょう。

まずはドル円の日足チャートを見て
・上昇トレンド
・下降トレンド
・もみ合い
このどれなのかを判断できるようになりましょう。

※上昇トレンドの図

この図を見た時に「これは上昇トレンド!」とわかったら、ここから1か月後先の為替レートを予想できるようになりましょう。この時「このまま上昇トレンドに乗って上がり続ける」と判断し買いポジションを持つとします。

しかし、予想通りにどんどん上昇することなく、なかなか円安になりません。この時予想とは違う事が起きていることを認識してください。まだこの時点では損失は出ていませんので直ぐに決済して取引を終了することはしなくても良いですが、いつでも売れるように準備しておくことが必要です。

この様にテクニカル分析の勉強をしていなかったら予想できなかったことが、勉強していることで意識できるようになります。ですので勉強が絶対に意味は無い!無駄!というわけではありません。

市場時間の切り替わるタイミングに要注意

為替市場の3大市場
・東京市場 9時~17時
・ロンドン市場 17時~2時
・ニューヨーク市場 23時~8時

この様に為替市場は世界各地にあり、その中でも代表的なのは東京市場・ロンドン市場・ニューヨーク市場です。時差の関係でどこかの市場が開いているため、平日なら24時間取引することが出来ます。

ここで注意したいのが通貨によって取引が活発になる時間帯が異なる点です。市場が切り替わる時間帯は、それまでとは逆方向の相場になる傾向があります。特に東京市場からロンドン市場に転換する17時前後は注意しましょう。

夏時間は16時になるので要注意です!市場が切り替わる時間帯の前にあった利益が、切り替わってから損失に変わった・・・そんなことが起こらないように、注文をあらかじめ決済しておくなど損失を減らすことを徹底していきましょう。

テクニカル分析を続けていると、この市場が切り替わるタイミングの値動きをあらかじめ予想することができます。よくわからない、予想できない時は注文せずに様子見をしたりデモトレードを利用して慣れる必要があります。

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初心者がテクニカル分析するにはコレだけ覚えればいい!

読んできたけど、イマイチわからないよね・・・そんな人も少なくありません。いきなりチャートを見ても理解するまでに時間が必要です。そこでテクニカル分析にはこれだけを覚えればよい!ということをリストアップしていきます!

チャートの節目

損切りと利益確定のメドを立てやすいチャートの節目は重要なポイントです。この節目を越えるかどうかが市場の注目を集めます。ですので最低限のメジャーなテクニカルインディケーター分析における節目を知らないと損失に繋がることになります。

■インディケーターとは?■
インディケーターとはFXや金融取引のテクニカル分析に使うテクニカル指標のことです。チャートやローソク足を見てすぐに相場がどの様に動くのか予想を立てにくい時に、MT4を利用することでインディケーターを表示させ勝ちパターンやエントリーのタイミングや分析を確認することができます。

※MT4の記事にサイト内部リンク

直近の高値と安値

テクニカル分析を勉強していく上でインディケーターは相場の行方を予想するために重要な判断材料の一つになります。その中でも特に直近の高値と安値が重要で、ここから今のポジションがこの先、高値に向かうのか安値に向かうのかを予想します。

簡単なテクニカル分析

初心者でもわかるテクニカル分析の方法で、チャートを使った簡単な方法をご紹介します。まずチャートを開き直近の安値にしるしをつけます。続いて直近の高値にしるしをつけ、この2つのしるしに並行で線を引きます。ポジションはこの間にあるはずです。

※図解で説明

これだけでもテクニカル分析になります。そしてこの先が重要です。現在値が今後高値に向かうのか、安値に向かうのか・・・この判断をして注文を出していきます。

まとめ:テクニカル分析は重要!でも初心者が直ぐにできるわけではない!

テクニカル分析について色々と分かりましたが、為替の動きをチャートで推測するということはわかりましたが、初心者が勉強すればすぐにできる!という事ではなさそうですね。

しかしFXで損益を最小限に抑えるためにはテクニカル分析は重要だという事がわかりました!これは利益につながることなので、難しいから・・・よくわからないから・・・ということで避けるのではなく、時間のある時に気になる日足チャートを眺めたり、デモトレードで注文を出し決済するのが慣れるためにも大切なことになります。

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