FXを始めてみたいけど、損をするイメージが強いからやりたくない・・・そう思って手控えしていませんか?FXの方法は色々な本やネットの情報で知ることができますが、初心者には分かりにくいかもしれません。悪徳なFX会社にだまされたらどうしよう・・・そんな心配もありますね!
しかし、現在では法整備もされ、悪徳なFX業者は運営することができません。FXはハイリスク・ハイリターンの投資というイメージを持たれますが、仕組みや取引方法によってはローリスクで初心者でも運用することができます。
そこでFX初心者に向けて「どうすればFXで利益を上げることができるのか」「どうなると損をするのか」を分かりやすく解説していきます!ここではFXをはじめる人が覚えておきたい4つのポイント
・FXで利益を得ることができる理由
・初心者が注意する事
・利益が出ても出なくても確定申告
・悪徳業者に注意!
こちらについて解説していきます!まずは、FXの基本知識を理解するために外国為替について説明していきます!
FXとは?外国為替証拠金取引のこと
FXとは簡単に言うと「世界のお金を交換して儲ける仕組みのこと」です。
FXはForeingn Exchangeの略で「外国為替証拠金取引」といいます。通貨の売買による差額で利益を得る取引のことです。
ハワイ旅行に行くからドルが欲しい
たとえばハワイに旅行に行った時に使いえる通貨は「円」ではなく「ドル」になります。ハワイで買い物をする時に「円」では使えないので「ドル」に両替します。これも外国為替の一種です。
ハワイ旅行に行って買い物したいから「円を手放してドルが欲しい」この様に異なる通貨同士(通貨ぺア)の両替も活発に行われています。
「この通貨が欲しい」と思う人が多いと値段が高くなり、逆に「この通貨を手放したい」と思う人が多いと値段が安くなるのです。
FXとは通貨と通貨の差額によって利益を得るもの
こうした各通貨ペアの取引価格は日々変動し、刻一刻と変わります。FXとは外国為替相場の動きを利用して、通貨と通貨の差額によって利益を得ようというものです。
世界中の人々が外国為替を利用することで、私たちが日常生活で使っている「円」も同じように、その価値は一定ではなく日々変動し続けています。
【外国為替とは】
円とドル・円とユーロ・ドルとユーロなどの2国間の異なる通貨を交換することです。ちなみに、その交換には2国間の通貨を現金送付せずに為替手形などで振替決済します。
FXでは世界中の通貨が取引可能です。ですので、必ずしも「円」を使う必要はありません。
証拠金取引とは?
外国為替証拠金取引の「証拠金取引」とは証拠金と呼ばれるお金を担保に、その数倍から数十倍の金額で取引することです。個人の場合には証拠金の最大25倍の金額で取引が可能で、これがFXの魅力の一つと言えます。
FXで利益を得るには?
外国為替について説明してきましたが、実際にFXで利益を得るためにはどの様にすれば良いのかイメージするのが難しいですね!
ドル円相場で考えてみる
1ドル100円(円高)でドルを買い、1ドル104円(円安)で売れば1ドルあたり4円の利益が得られます。
※図解で説明
FXは魅力が沢山・・・だけじゃない!初心者は注意すること
FXは株よりも選択枠が少なくてわかりやすくて投資初心者向き!相場が下がっていても利益をあげることができる!少額でも利益を上げることができる!などの理由でFXを好んで取引している人も多くいます。
レバレッジをしっかり理解する
FX初心者に向けの本などには「レバレッジを高くするのは危険」などマイナスなイメージが強い印象です。確かにレバレッジが高いほど資金の額に対して大きな利益を生むことができますが、大きな損失が生じる可能性も高まります。
FXのレバレッジとは「ポジションの額」と「そのポジションを持つために必要な証拠金」との比率を表しています。
高レバレッジの危険とは大きなポジションを「持つことができる」という危険のことです。ですので、誰にでも当てはまる危険ではありません。
① 適切なポジション量を守る
② 適切な注文を必ず設定する
FX初心者は、この2つをしっかり守っていればレバレッジが高くなっても恐れる必要はありません。
FXのリスクについて!損するポイント
FX初心者でも注意すれば利益を上げるポイントを説明してきましたが、ここからはリスクについて説明していきます!儲かるポイントがあれば損をするポイントがあるのです。FXで取引をしていて、どういうことになると損をしてしまうのでしょうか?
円高になると損をする
外貨を買う取引の場合、例えば円を売ってドルを買う取引をした場合、「円安」になれば利益が出ました。円安になって利益がでるということは逆に考えると、円高になれば損をするという事になります。
このことを為替差損(かわせさそん)と言います。円が高くなると損をする・・・頭ではわかるけど、何となくしっくりきませんね。
では具体的に説明していきます!いま持っている「円」を「ドル」と交換します。そうすると「ドル」を持つことになりますね。
この「ドル」はいずれ「円」に戻したいと思っています。「ドル」を持っていても日本で使う事はできません。ですので「円」に戻す必要があるわけです。「円に戻す」ということは「円を買い戻す」ということです。
その時に「円」が高くなると、円を買い戻す際に少ししか買う事ができません。10万円をドルに替えて持っていても、円が高くなっていると7万円しか買い戻すことが出来ないという事もあり得ます。
そうなると元々持っていた10万円が7万円になってしまったので3万円を損することになります。これが円高になると損をするという事です。
でも毎回毎回こんなことを考えるのは面倒ですよね?FXの取引に慣れてくると自動的に理解できるようになるので、グラフが下に行ったら損をすると覚えておきましょう。
※図解で説明
手数料分は損をする
FXをするためにはFXを取り扱う金融機関に口座を開く必要があります。口座を開き「証拠金」を預ければ取引を行う事ができます。
FXを取り扱う金融機関では、口座を開いた人が取引する度に手数料を微収します。システムを使い、サービスを利用するので手数料を支払うことは最低限必要なことです。
ただ、FXの取引をする側からすると手数料は安いに越したことはありません。支払う手数料の分は確実に利益から減ってしまうからです。
手数料は
① 円をドルに替える度に、ドルを円に換える度にかかる
② 1通貨〇銭など、交換する額に応じて変わる
この様なケースがあります。
今日10万円をドルに替え、来月そのドルを円に戻した場合、例えば①のケースではこの様な手数料がかかります。
10万円 →ドルに替える(50円の手数料がかかる)→1000ドル
1か月後
1000ドル →円に替える(50円の手数料がかかる) →10万円+手数料
往復で100円の手数料がかかることになります
※図解で説明
一方②のケースでは10万円の数パーセントが手数料としてかかる。仮に100万円をドルに交換しようとした場合には10万円を交換する時と比べて、10倍の手数料を支払わなきゃいけなくなります。
① と②ではどちらが安いでしょうか?
これは、取引スタイルによって手数料が変わってきます。ですので一概にどちらの方が安いのかは判断することはできません。まず自分の投資スタイルを整理することが必要になります。
まずは自分がどういうトレードスタイルなのかを整理したうえで、事前に確認し安いFXを取り扱う金融機関を選ぶ必要があります。
FXの税金も知っておこう!
FXで利益を得て収益が出ると税金がかかります。株式投資などを行っている人は気にしたことがある「投資への税金」についてお話していきます。
一定の利益が出たら確定申告が必要
上場株式の場合には全てを自動的に行ってくれる「特定口座」の制度があります。しかしFXにはそのような仕組みはありません。したがって、一定以上の利益が出た場合には確定申告が必要となります。
FX口座を開設する時に「マイナンバー」を提出する必要があります。収益は税務当局に把握されているのです。
「一定の利益」とは給与所得者であるか、そうではないかで変わってきます。
例えば年収2000万円以下の給与所得者の場合、原則としてFXでも収益が20万円以上あると確定申告が必要となります。そして税金を納めなくてはいけません。この時の税率は20%です。
損が出ても確定申告が必要
損が出た場合には税金を払う必要はありません。損益は繰越が出来るようになっています。ただし損失が生じた年に確定申告を行っていないと損失繰越控除が出来ないので、損失があった場合も確定申告しておきましょう。損失の繰り越しは3年間認められています。
一定の収益は雑収入
FXでの収益が20万円を超えた場合にはサラリーマンなら雑収入として申告するのが一般的です。この雑収入には必要経費も認められていて取引手数料やセミナー受講料や書籍代も差し引くことができます。
また1年間の収支はFXを取り扱う金融機関が「年間損益報告書」として計算してくれます。複数のFXを取り扱う金融機関で取引した場合には、それらの合算になります。
確定申告は毎年2月中旬から3月中旬に行います。わからないことや不安なことは税務署がていねいに分かりやすく教えてくれます。
悪徳業者に注意!
多くの人がFXで取引を開始したために、FXを取り扱う「FX業者」は増えました。それゆえ悪徳業者も一気に増え詐欺事件も多発しました。
現在では法律の整備が進み、以前よりも悪徳業者の数は減っていますが全く無くなったわけではありません。ですので、詐欺にあわないようにするためにも、FXの取引を始める前にしっかりと基本的なことを抑えてから開始しましょう。
初心者は「買い」から始める
FXの大きな特徴として「買い」からではなく「売り」から取引を開始することができます。通常は自分が持っている「円」でドルなどの外資を買うところから取引をスタートします。
円でドルを買い、また円を買い戻したところで取引が完結します。これが「買い」から入る取引です。
しかし、FXの場合は「売り」から取引を開始することもできます。外貨を売って、円を手に入れて、それをまた外資に戻してから取引を完結させるのです。
通常は外資なんて持っていません。しかし持っていない外資を「売る」ことができ取引を開始することができるのがFXの魅力の一つです。
※図解で説明
「買い」と「売り」は正反対の意味になります。「買い」で損をする時に売れば利益が出ることになります。そのため相場が上がっていても、下がっていても利益を出せる仕組みです。
しかし、FX初心者はまず基本である「買い」理解し身に着けることが大切です。基本を身に着ける前に、応用編の「売り」を知っても意味が無く理解するのも複雑になるため、リスクが高くなります。
まとめ
FXをこれから始めようと思っている初心者の方に向けて外国為替について説明してきました。
- FXとは外国為替証拠金取引のこと
- 外国為替とはドルと円など異なる国の通貨を交換しで生ずる貸借を為替で決済すること
- 証拠金取引とはお金を担保に、その数倍から数十倍の金額で取引すること
「通貨を交換するだけ」で儲かることができるのはFXの魅力ですが、なぜ儲かるのかをしっかり理解し、確実に儲かるわけでは無いという事も理解しておく必要があります。
10000円と1000円を交換してくれる人はいません。同じ価値のお金だから交換することができるのです。しかし同じ価値のお金を交換しても、そのままでは利益を上げることはできません。
この仕組みを理解する為に「内外金利差」と「為替変動」があります。FXで儲かる仕組みとリスクがあるから損をするということを理解することが重要です。