投資にはリスクがつきものです。FXにも、もちろんリスクがあり主に
- 流動性リスク
- 為替変動リスク
- 信用リスク
- カントリーリスク
- システムリスク
と5つのリスクが考えられます。今回はこの5つのリスクにプラスしたリスクと回避する方法をご紹介していきます。
リスクを知り、リスクマネジメントすることで損益を減らせるトレーダーを目指して行きましょう!
FXにはリスクマネージメントが重要
FXとは色々な国の通貨を交換して儲ける仕組みのことです。例えば「アメリカドルと日本円」「日本円とイギリスポンド」など、外国の通貨を交換することで利益を上げることができます。
安くなった国の通貨を買って、その通貨が値上がりすればその差額分の利益を得ることができますが、FXとはそんなに簡単に利益を得ることは出来ません。
FXだけではなく投資にはリスクがつきものです。しかしリスクを理解し対策をすることで、これから起こるリスクに対して準備しておくことができます。
つまりリスクマネージメントが投資では大変重要だという事です!FXのリスクは主に5つです!その5つのリスクを知りリスクマネージメントしていきましょう!
流動性リスク
流動性リスクとは
これから値上がりする!と思って買った通貨でも、売り買いされなければ価値が無くなります。
売りたくても売れない。買いたくても買えない。というリスクが流動性の無いものには起こる可能性があるということです。
新興国通貨の取引
FXの流動性リスクの代表的なものは新興国通貨の取引と言えます。新興国通貨はスワップポイントが高く、魅力的に見える一方でリスクもありことを忘れてはいけません。
通貨の取引量が少なくて取引停止
取引量が少ない通貨は売りたい!と思った時に買う人がいなかったり、買いたい!と思っても売ってくれる人がいない状態の通貨です。
取引量の少ない通貨を多額に持っていたとしても、換金することができないので価値が無くなります。
また取引量が少なく取引停止になった通貨も過去にありました。ですので良く分からない通貨は買わない方が良いと言えます。
流動性リスクの対策
円やドルのような流動性のある通貨を取引することで、流動性リスクを回避することができます。
まだトレードに慣れていないFX初心者は、スワップポイントの高い新興国通貨も気になりますが、まずは無難な通貨からスタートし、徐々にスワップポイントを狙ったトレードも取りいれていきましょう。
為替変動リスク
為替は上がったり下がったりと値動きを繰り返しています。為替レートは常に動いていることから変動のリスクがあることを忘れてはいけません。
為替レートの変動リスク
為替は24時間値動きを繰り返しているので、自分の予想と逆方向に動き損失が発生するリスクがあります。
例えば上がると予想し買った通貨が、予想とは逆に下がってしまった場合に、もしかしたら買った値段まで戻るかもしれない!と思いポジションを持ち続けることで含み損を抱えるリスクも考えられます。
レバレッジのリスク
FXの魅力はレバレッジをかけることができることです。
このレバレッジを利用して持っている金額よりも大きな金額で取引することで利益を得ることができます。しかし、予想とは逆の値動きの場合にはこのレバレッジが負担になり多きな損益に繋がります。
強制ロスカット
証拠金維持率を割ってしまった場合にはマージンコールがかかり、追加で口座に入金できなかった場合には強制ロスカットになってしまいます。
為替レートは動きを止めることなく動き続けます。各国の政策などが発表された前後では急激な為替変動が起こるので常に取引画面を見ていないトレーダーは気が付いた時にロスカットされていた・・・ということも起こります。
為替変動リスクの対策
そんな為替変動のリスクには
- 投資額を少額からスタートする
- 投資額を分散させる
- レバレッジを抑える
これらでリスクを回避することができます。1回の取引金額を抑え、更に一つの口座で取引するのではなく何個か口座を持ち投資金額を分散しレバレッジを抑えたトレードをすることで、為替変動リスクを回避することができます。
信用リスク
続いてFXの信用リスクについて見ていきましょう。
FX業者が破綻したらどうなるの?
信用リスクとはFXを取引する為に解説している口座を運営する業者が破綻するリスクについてです。
万が一、取引しているFX業者が破綻した場合には投資金額が返ってこない!というリスクがあります
FX業者は信託保全を利用している
万が一現在取引しているFX業者が破綻したとしても運用資金は戻ってくるから大丈夫
だったらFXなんてできないじゃない!と思った方はご安心してください。FX業者は信託保全を利用しているので、万が一現在取引しているFX業者が破綻したとしても運用資金は戻ってきます!
カントリーリスク
投資している通貨の国で起こる政治経済・自然災害が為替相場に起こす影響をカントリーリスクと呼びます。
政治経済・自然災害のリスク
例えば地震や台風による被害は全世界で考えられます。その国の経済を担う中心都市で起こる事故や事件は為替にも大きな影響を与えます。
2007年のサブプライムショック、2008年のリーマン・ブラザーズの破綻と金融市場にはドルに対して信用収縮が起こりました。この影響でドルは98円から90円台まで7円以上の円高が進行したのは有名です。
戦争やテロが起きた
例えば2001年に起きたアメリカ同時多発テロ事件では120円台で推移していたドルが115円台まで円高ドル安になりました。
カントリーリスの対策
取引する通貨を分散する
これがカントリーリスクの対策になります。ドルの急激な変動に対して、他の通貨が逆の動きをしたり影響を受けなければリスクを最小限に抑えることができるので損益も最小限にできます。
システムリスク
FX取引はパソコンを使ったリアルタイムトレードが主流です。便利で簡単というメリットの一方でシステムによるリスクがあることも忘れてはいけません。
FX業者のサーバーがダウン
急激な為替変動で起こるリスクに注意!
例えば急激な為替変動が起こる時、その背景には「売りたい人」と「買いたい人」が大量に存在します。
1ドル100円で売りたい人が10人いるのに対して、100円で買いたい人が1人しかいないばあいには、残りの9人は99円で売りたいという注文を出します。
99円で売れない場合には98円・・・とどんどん値下がりしますが、下げても売れない場合には最悪の場合100円のドルが90円になったり、それ以下にならないと買ってもらえない状況になります。
この様に「売る注文」と「買う注文」が大量に出ている時、その注文を処理するためのシステムを動かすサーバーがダウンすることもあるのです。
決済がされない
「買う注文」に対し「売る注文」が多い場合、サーバーが正常に作動しないトラブルが発生します。
1ドル100円で売る注文をだしていたのに1ドル97円で決済されていた・・・なんてこともあります。
これを「すべる」と言います。この様に注文が滑るリスクもあることを理解していおく必要があります。
システムリスクの対策
複数のFX業者に口座を開設する
急激な為替変動の場合にはどのFX業者を利用していても避けることはできません。世界中でFX取引は行われているので、どこにいても起きます。
しかし利用するFX業者を1社にしぼるのではなく、何社か利用することで、この様な注文がすべるリスクを最小限に抑えることができます。
その他のリスク
FXには大きく分けて5つのリスクがありますが、その他のリスクも見ていきましょう。
- お正月やGWなどの長期休暇
- 利回りが高い時のリスク
お正月やGWなどの長期休暇では売買が少ないので値動きが少ない傾向にあります。しかしお正月明けなど長期休暇明けの市場では大きな為替変動が起こりやすいので、この様に
為替変動が起こる可能性が高い時には「注文を出さない」か「事前に決済しておく」
このことが重要になります。
また利回りが高いということはインフレが起こっているのんで注意が必要です。インフレしているという事は通貨の価値が下がっている状態です。
スワップポイントだけを注目して通貨を取引するのではなく、色々な為替変動の要因や、その国の成長度合いをしっかりと判断してから取引を行う必要があります。
まとめ:FXのリスクに対策がある
FXのリスクについて調べてきました。投資にはリスクがつきものですが、FXのリスクである
- 流動性リスク
- 為替変動リスク
- 信用リスク
- カントリーリスク
- システムリスク
これらはリスクマネジメントすることができます
これからFXを始める人や、取引したばかりの人でも取引業者から得ることができる無料の情報だけでもこれらのリスクを回避することができます。
FXは世界のあらゆる情報で日々値動きを繰り返す通貨を取引し利益を得ることができます。この為替変動の起こる要因を知り理解することがFXで利益を出すことにつながりリスクを回避することになります。