FXを始める前は損失を出したくない!負けたら怖い!借金したらどうしよう!という不安が大きいと思います。なぜ不安が生じるのか考えたことはありますか?
生きていると漠然とした不安はつきものです。事故、病気、健康、そしてお金ですね。FXを始めたのはお金を増やしたいからという理由ではありませんでしたか?
しかし簡単にお金を増やせるわけではありません。だからFXに対して損失の不安が生まれます。つまりFXをちゃんと理解をしていないからですね。ですので、FXをちゃんと学び理解することでこの不安を消すことができます。今回はFXの損失について初心者の方でも理解しやすく解説していきます!
・FX初心者はなぜ損失をだしてしまうのか
・損失を出さないためには
・自分にあった業者の選び方
読み終わるころにはこのことがスッキリ理解できているはずです!
FXって損するの?損失を出さない方法はある?
まずFXについて理解をする必要があります。FXとは「外国為替証拠金取引」のことです。レバレッジを利用することで少ない資金でも引をすることが出来るのが魅力です。
少ない資金でも取引が出来て稼ぐことができるメリットがある一方で、自分が予想した逆の方へ相場が動くと損をします。ですのでFX初心者は取引をする前に、損をしないために事前準備が必要です。
失敗例から学ぶ!FX初心者がやりがちな損失を出してしまう例
FXで100万円の利益を生んだ!FX1億円トレーダー!など、FXは利益が出やすい稼ぎやすい方法と思っている方も多くいます。
しかし大切なことは成功例から学ぶのではなく失敗例から学ぶことです。
ここではFX初心者が損失をだしてしまった例を元になぜ失敗してしまったのかを考えていきます!
相場の分析をする前に焦って取引をした
初めてのドル買い・・・テレビや新聞で円安ドル高のニュースを聞くたびに「ドルを買えば稼げるかもしれない!」と思い1ドル120円近くなった時に「このまま円安になるだろう!」とドル買いをしました
円高に・・・その後、一方的に下がり調子だった円相場がAさんがドルを買ってから間もなく円高に。しかし「いや今まで下がってたんだからこれからも下がる!円高は一時的に決まってる」そのままにしていました
ますます円高に・・・そのまま2週間がたった頃、円安傾向だったにも関わらずAさんがドルを買ってから円高の流れになりました。ドルを買ってから安心して為替レートのチェックもせず、取引画面からも遠のいていました。
■含み損マイナス30万円■
「いつかまた円安になる!」負けを認めたくないAさんは損切をするタイミングを見失い、気がつたときには含み損が膨らみ続けていました。
■何がいけなかった?■
相場の分析をするまえに取引を開始した
Aさんは「なんとなく円安になりそうだからドルを買った」この様に相場の予想をせずに取引したことで、ドル相場の予想を間違えてしまいました。
テクニカル分析をすることで「折り返し地点」の予想ができたかもしれない。相場の予想を完璧に行う事ができる人はいません。しかし過去半年のチャートを見ることで、ある程度の予想をたてることはできます。
手数料・スプレットをちゃんと理解していない
FX初心者のBさんは儲かると良く聞くFXに興味はあるけど経済ニュースを理解できるほど経済に興味はありません。また金利や手数料の計算方法もイマイチ良くわかりません。
買った直後に円安・・・Bさんが豪ドルを買ってから円安になりました。初めての取引で「含み益」になったわけです。ただ計算が得意ではないBさんは含み益がいくらなのかよくわかっていません
円高になり含み損に・・・初めてのFX取引で含み益が出ましたが、その後すぐに円高になりました。そして含み損を抱えることになりましたがBさんは不安になりながらも、どうしてよいのかわからずそのままにしました
再び円安に・・・Bさんが豪ドルを買ってから2か月がたった頃、また円安トレンドになってきました。そしてついにBさんが買ったレートよりも円安になったのです!ずっと不安が生じていたBさんでしたが持っていた豪ドルを全て売り取引を終了しました。買った時よりも少しだけ円安になったので少しだけど利益が出たと思っていました。
■2000円の損失■
10万円で買った豪ドルでしたが、買った時よりも円安になっていたので儲かったと思っていたら、取引画面を見ていると98000円になっていました。どうして2000円の損失がでたのでしょうか?
■何がいけなかったのか■
手数料・スプレットの存在をちゃんと理解できていなかった。と言えます。手数料やスプレットは全て運用利益から差し引かれます。運用成績がプラスマイナスゼロだったとしても手数料・スプレットの分だけは必ず損をするのです。
欲に負けて高レバレッジをかけてしまった
CさんはFX取引を長年行っている友人からFXで何十万円も儲かった!と聞いて自分もやりたい!と興味を持ち始めました。FXで損失を出したくないと考えているCさんは取引前に入念に情報収集を行いました。
取引の例・・・1ドル100円でドルを100万円分買って、レバレッジは3倍で取引した時、300万円分のドルを買えることになるから3万ドル。
為替が3円円安になるとして1ドル103円×3万ドル=9万円の儲け。うーんもっと儲けたいな
じゃあレバレッジ5倍なら?いや20倍だったら5円の円安の場合は105円×20万ドル=50万円?!すごい!毎月これだけ儲けられるように頑張ろう
気が付いたらロスカット・・・毎日為替のニュースをチェックして常に情報収集をしていたCさんでしたが、終業後から深夜までFX取引を行っていたので毎日疲れ果てていました。そんなある日、円急騰のニュースが入ってきます。大幅な円高になったということです。
強制ロスカット・・・FXでドルを買った時には円高ドル安になると大きな損失が生じます。Cさんはこの時レバレッジを20倍で取引していました。Cさんが使っている業者では保証金の70%まで損が膨らむとロスカットが発生するルールになっていました。Cさんの残った資金は30%分の30万円だけでした。
■マイナス70万円■
日中仕事で取引画面を確認することができなCさんは、円高騰のニュースを知ったときも直ぐに取引画面で確認することができませんでした。そのため円高が進み持っていたドルは強制的にロスカットされてしまいました。つまり「ロスカット」です。
■何がいけなかったのか■
Cさんは欲に負けて高レバレッジをかけていたことにより、損失を生じてしまいました。これはレバレッジを低く設定していれば損失を抑えることができたので、冷静な判断が足りなかったと言えます。
また、常に取引画面を確認することが出来なばあいには「ストップ注文」を利用することも大切なポイントです。
勝つと調子にのり負けると意地になる
通常FXの取引を行う場合
① 外貨を買う
② 買った外貨を売って円に戻す
③ 外貨を売る
④ 売った外貨を買い戻す
この4つの取引を行います。
①の外貨を買う事を「買いポジションを持つ」と言い、③の外貨を売る事を「売りポジション」と言います。FX初心者のDさんは取引を続け勝ち続けているうちに「ポジション量を多くしよう」と考えるようになりました。
ポジション量を多くする・・・為替変動に対応しながら損切も上手くこなせるようになったDさんは、自分なりのFX取引ルールを作ることにしました。しかし為替は日々動いているものです。予想が必ずしもその通りになるとは限りません。FX取引に慣れてきたDさんは当初値動きが予想通りに動き資金を増やすことに成功し勝ちが続いたことで、負けると負けを取り戻したくなりポジション量を多くしていきました。
損切ができない・・・Dさんは利益が出ると、それを決済し逆に損失がでるとそれを認めたくないので「このまま元に戻るまで待とう」「きっと戻る」と回復するまで待ちました。このDさんが損切に踏み切れなかったことが結果的に大きな損失を生む結果になりました。
■何がいけなかったのか■
DさんはFX初心者でしたが、しっかり情報収集や勉強をしていたこともあり、値動きの予想ができて当初予想通りに勝ち続け資金を増やすことができました。しかし、相場が予想の逆に進むと負けを認めたくなくポジションを多くもつことで損失を更に増やすことになりました。
勝っている時は調子に乗り負けると意地になるのは、どんな人でも持っている一面です。しかしFXの場合には常に冷静で物事を判断する必要があります。しかし冷静に取引を行う事は難しいのでポジションを持った瞬間に損失限定の逆指値をすることが必要です。
ロングしかしない
FX初心者のEさんは為替の知識が無いのが不安で、FXの取引は「買い」しかしません。実はFX取引の初心者の方はEさんの様に「買い」しかしない人が非常に多いです。
リスク管理が重要・・・FXで儲けるということは簡単なことではありません。儲けるためにはリスクも想定し、短期間で儲けるということは大きなリスクを伴うので現実的にはとても難しいです。Eさんが「買い」のポジションしか持たないということは想定外のことが起こるリスク管理を行っていないということになります。
「買い」だけでは勝てない・・・「買い」のポジションを持つという事は外貨を買って円に戻すだけということです。例えばドルが1ドル100円の時に買って1ドル102円になったら売ってという事を繰り返せれば儲け続けることができます。しかし為替が常に上がり続ける・下がり続けるということはありません。
■何がいけなかったのか■
EさんはFX初心者ということもあって「買い」のポジションだけを持っていることで満足してしまっていました。そのまま持ち続け利益が出れば良いですが、リスク管理をしていく上では「売り」のポジションを持つことも重要です。
一発勝負をする
少ない資金でもレバレッジを利用することで儲けることができるFXは、気軽に始められるメリットがありますが、リスクも伴います。Fさんはレバレッジを利用して勝ち続けて利益を得てきましたが、あるとき一発勝負に出てしまいます。
レバレッジを抑えたから大丈夫!・・・高レバレッジは精神的にも負担が大きいと判断したFさんはレバレッジ3倍で全ての資金を豪ドル円の買いポジションに投入しました。これが予想通りになった大きな利益です!
予想と逆の値動きでロスカット・・・手っ取り早く儲けようとすれば手っ取り早く損をします。もちろん短期的にはFさんの様に利益が出ることもあるでしょう。しかし高いリターンを狙えば高いリスクが伴います。結局Fさんはマージンコールが発生する値段・ロスカットが発生する値段をしっかり理解・予想せず当初の予想とは逆の値動きでロスカットになり全資金が無くなりました。
■何がいけなかったのか■
毎日トレードしている人でも1年間のトータル利益のほとんどは数日で生み出されていることが多くあります。つまりそれ以外の日は負けていてるか微益ということです。チャンスの時だけ大きくかけて、普段はレバレッジ1~2倍程度というやり方もあります。要するにコツコツ負けて、たまに大きく勝つという事です。Fさんの様に全資金を1回の注文で勝負するのは初心者の方にはおすすめできません。
ニュースをストレートに信じる
海外のニュースを常にチェックし、日本でもニュースや新聞で常に為替変動が起こりそうな情報をチェックしているGさんは、海外旅行で1週間ほど取引画面を確認できなくなりますが、為替変動が起きないと予想し米ドルの買い注文を出して旅行に出かけました。
予想に反してマイナスに・・・1週間後帰ってきて取引画面を確認してびっくりしました。なんとマイナスになっていたのです。これは為替は予想通りに動くとは限らないという事と、チャートなどで予想の精度を高めたとしても、これも絶対というわけではないという事です。
■何がいけなかったのか■
まずGさんが行けなかった点は長期で取引画面から目を離す場合には
・自動売買を設定する
これを怠ったことと言えます。寝ている間も取引することができる自動売買はFX初心者でも使える便利な注文方法です。
リスクの取り過ぎは注意!損失額をイメージ
ご紹介してきた失敗例はFX初心者の方が中心でしたが、取引に慣れてきた方でもやってしまう失敗例でもあります。
注文を出す前に損失額をイメージすることで損益を最小限に抑えることができます。もし予想通りに1円動いたらいくらになるか・・・そのことよりも損失額を想像する方がはるかに重要です。
レバレッジ
FXの損益はレバレッジに関わらず取引する数量で決まります。レバレッジが何倍であって
も1万ドル取引して予想と反対にレートが1円動けば損失は1万円です。レバレッジをかけずに100万円の資金を運用している場合には特に損益はでません。しかしレバレッジをかけて10万円の資金で投資する人には同じ損失額でも、大きなダメージになります。
※図解で説明
利益をイメージするとリスクの取り過ぎになる
レバレッジを一定の範囲内に収めたいならFXの口座で5倍~10倍など上限を設定できる業者もあります。この様に設定した場合には上限を超える取引をすることはできなくなります。
利益の目標を立てることも大切なことですが、利益額だけをイメージするとリスクをとり過ぎてしまします。「ここまでは損益を出さない」という目標を立てそのためにはどの様な取引が必要なのかという考えも大切です。
初心者が損失を出さないために知っておく事3つ
「為替」と聞くと非常に難しく常に経済ニュースを抑えて、更にあらゆる国のニュースも持っていないといけないイメージです。確かに経済ニュースや各国の貿易情報もFXで取引していく上で大切な情報です。
ですが為替レートが変動する理由は非常に複雑で一言で単純化できません。しかし為替に影響を与える事柄は大きく分けて、いくつかに分類されます
経済指標
為替は各国で発表されるさまざまな経済指標にも左右されます。重要な経済指標の発表後は事前予想と異なる場合などに、為替変動が大きくなる傾向にあります。
日本国内の経済指標は新聞・テレビ・ネットなどで知ることができます。しかし海外の指標は注意深く情報を追いかけないと見逃してしまうので注意が必要です。
業者によっては口座開設者に対してメールマガジンなどで新しく発表される経済指標について知らせてくれるサービスをおこなっているところもあります。
日本で影響力のある経済指標は日本銀行が発表する
・全国企業短期経済観測調査(日銀短観)
が有名です。
その他には
・景気動向指数(内閣府発表)
・国内総生産(GDP) (内閣府発表)
・鉱工業指数(経済産業省発表)
・消費者物価指数(総務省発表)
・有効求人倍率(厚生省発表)
金利の変動
金利が上がれば通貨が高くなります。逆に金利が下がれば通貨は安くなります。この様に金利も為替の動きに大きな影響を与えています。ですので「金利の引き上げ・引き下げ」といった金利政策は各国の政府が行っています。
金利が上がると金利の低い国からすれば金利の高い国は投資先として魅力的です。高い国に貯金をすれば高い金利が得られます。そのため金利の高い国の通貨が上昇します。金利の高い国の通貨はFXではとても人気です。長期的な運用をするスワップポイントを稼ぐことができるからです。
要人発言
要人発言とは金融政策を担当している中央銀行の総裁やその関係、国の経済政策を担当している大臣やその関係者の発言を指します。
市場参加者が積極的にリスクを取っているか(リスクオン)、あるいは不安を強く持ち守りに入っているか(リスクオフ)、この判断で経済指標やその他の要因への反応が変わってきます。
要人発言で必ずしも為替変動が起こるわけではありませんが、過去に大きく為替変動が起きた要人発言は
・日銀の黒田総裁の発言
・ECBのドラギ総裁が量的緩和を示唆する発言
FX初心者が損失を出さないために気を付ける5つの事
FX初心者にもわかりやすく、取引をする前に知っておくことや注意することをまとめてきました。
続いて初心者が損失を出さないために気を付けることをまとめてご紹介していきます!
トレードルールを知る
初心者はまず、エントリーのタイミングや資金管理などのトレードルールを知ることが大切です。これはいきなりFXを始めれば身に就くことでは無いので、まずはデモ画面を利用するなど何度もトレードしチャートを毎日見ることも大切なことです。
また上級者の情報を知り、
・資金管理
・エントリー
・ポジションの決済
・記録
を、どの様に行っているかをマネすることから始めることをお勧めします。
自分にあった業者を選ぶ
ここまで読み進めてくると、自分がどんな情報を必要としているかわかってきたのではないでしょうか?
初心者には
・デモ画面
・経済指標情報配信
・スマホでの取引
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損切りポイントをルール化
取引を行っていく上で重要なことの一つに損切がります。損失が拡大した時の注意点として自分なりの損切りポイントを決めておくことは大切なことです。
わからない時はやらない
取引に慣れてくると業者から日々送られてくる情報やネットの上級者の情報で「自分も勝てるかもしれない!」と思い、なぜ予想がそのような値動きをするのか、わからないまま取引を始めてしまう場合があります。
しかし大切なことは「よくわからない時はやらない」これが重要です。なぜ勝てたのかわからないのはラッキーですが、なぜ負けたのかわからない。これは大問題です。
損失を出さないためにも情報に踊らされることなく判断することが必要になります。
成功例よりも失敗例を参考にする
数万円の資金で1000万になった!などFXでの成功例は良く見たり聞いたりします。しかしこの成功者の人は初めての取引でこの様な結果が出せたわけではありません。
1度の成功の裏には沢山の失敗があります。その成功者も沢山の失敗から学んだ事で成功を導き出せたのでしょう。ですので、成功例を参考にするのではなく、失敗例を参考にすることで失敗の疑似体験をすることができます。失敗の裏の成功を手にするために、まずは失敗した上級者の例を参考にしましょう。
まとめ:FX初心者が損益を出さないためには上級者の失敗を疑似体験し、自分にあった業者を利用する
初心者が初めから利益を出すことはほぼ難しいと言えます。もし初めから勝てたらそれはラッキーです。ほとんど運で勝てたと言えます。
短期的な利益よりも長期的な利益を目標に、小さな損失は勉強代と割り切って「ここぞ!」という時に大きな利益を生みだせるように大切なことは
・初心者は上級者の失敗から学ぶ
・自分にあった業者を利用する
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