ロスカット

FXで初心者が大損しないためにロスカットルールを知って資産を守ろう

実際にFXを始めてみようと思っても、最低限の取引ルールを知らないで大損をしたくない!それがFX初心者の本音です。

始めから大きく稼ぐことは難しいかもしれないけど、とにかく大損をしたくない!損益を出さないために重要なことはなに?

FXで利益を出せる方法がわかったら、今度は注意が必要なリスクについても学んでいきましょう!大損しないためにロスカットを計算する方法やシミュレーションについて解説していきます!そこでここでは

・ロスカットについて
・ロスカットの計算方法
・ロスカットをシミュレーションやってみる

こちらについてFX初心者でも理解しやすく解説していきます!

ロスカットとは?

ロスカットはFXの取引では最も注意が必要なリスクです。

FXで稼げるのは①為替差益②スワップポイントです。

① 為替差益は、為替レートの変動によって得られる利益で、スワップポイントは2国間の金利差によって生じる利益です。

そしてFXの魅力であるレバレッジを利用することで10万円の資金で最大250万円の取引をすることができます。
この時、予想通りのレートの動きで大きな利益を得ることができればよいですが、予想に反した動きによって預けた資金以上の損失が発生する恐れもあります。

この資金不足を回避するための仕組みが「ロスカット」です。

いつロスカットされちゃうの?

それではロスカットが起こる具体的な例を説明していきます。

10万円を口座に入金して米ドルが1ドル100円の時に1万通貨購入します。
10万円を元手に100万円分の米ドルの取引をする場合、レバレッジは10倍です。

為替レートは日々変動し変化しています。実際に売っていないので利益や損は出ていないので含み益を得たり含み損を出したりします。

そして含み益・含み損の額も刻々と変わります。業者によりますが含み損が自分が預けている金額である証拠金の50%以上になるとマージンコールがかかります。

この時、10万円の証拠金に対して50%の含み損に対してなので5万円以上の含み損になると「追加で保証金を入金してください!」というマージンコールの連絡が来ます。

マージンコールがきても決められた期日までに追加でお金を入金すればも問題ありません。しかし入金せず、損益が膨らむと強制的に売られてしまいます。これを「ロスカット」といいます。

■つまり■
証拠金に対して設定されているマージンコール比率に対して含み損が上回るとマージンコールがかかる。

この時追加で証拠金を入金すればOK
しかし入金せず、含み損が膨らむとロスカットが起こる!というわけだね

業者別マージンコール比率

業者によってマージンコール比率が違うなら、自分にあった業者で取引できるのがいいよね!
「私は含み損をできるだけ減らしたいからマージンコール比率は50%くらいがいいな」
「私はギリギリまで取引したいからマージンコール比率は80%がいいな!」

損切とは違うの?

ロスカットって損切と似てると思いませんか?含み損をかかえたまま取引できなるから、これって損切じゃないの?
ロスカットは取引が自動決済されるシステムです。
つまり証拠金に対して含み損の割合が増えた時に発生すマージンコールを無視すると、強制的に自動決済されることです。

このロスカットを避けるためには「損切」が大切になってきます。
自分の予想通りにレートが動くと含み益が生じます。しかし逆の動きをすると含み損が生じます。

人間は含み益が生じると嬉しくなり、早めに利益を得たいために取引を決済しますが、含み益が生じると「また上がるかもしれない」「損を取り戻したい」という気持ちが生まれます。

よって含み損が増え続けロスカットに繋がってしまうことは少なくありません。ロスカットにならないためにも早い段階での「損切」は大切です。

ロスカットをしない方法はある?

結果から申しますと、ロスカットをしない方法はあります。

① 許容範囲を決める
② 早めの損切

これをすることでロスカットを回避することができます。

許容範囲を決める

レバレッジが高くても低くても損失を限定するためのロスカットの設定を適切なラインにしておくことで許容範囲を超える損失は回避することができます。

許容範囲というのは、例えば10万円の資金を証拠金とする場合、その中で何円までなら負けても許せるかということです。許せる最大の損失額を3万円と仮定してみましょう。

米ドルと円のペアなら、一日の値動き幅は1円程度です。1ドル100円で、1万ドルを持つために100万円の資金が必要になります。証拠金が10万円なので、レバレッジは10倍ということになります。

一日の間に、1ドル100円から1ドル99円になったとします。1ドルに対して1円の損失が生じる計算になるため、1万ドルだと1万円の損失が発生します。許せる損失額の3万円には至らないので、許容範囲の中でのトレードが可能ということがわかりますね。
この様に、自分の用意できる資金に対して、どのくらいまでなら損が許されるのかルールを作り許容範囲を決めることでロスカットを避けることができます。

早めの損切

上でも説明してきましたが、含み損を抱えた時に「まだ待とう」「また元に戻るだろう」という考えが生じ、損切のタイミングを見失いロスカットに繋がることになります。

ですので許容範囲を決め、自分の中で「証拠金に対して〇%の含み損で損切する」と決めることでロスカットを避けることができます。

ロスカットレベルとは?

ロスカットレベルとは含み損が拡大し、証拠金を全額失い不足金すら発生しかねないことから、ロスカットが設定されそれを下回ると強制的に決済される仕組みをロスカットと言います。

ロスカットレベルとは

口座の有効比率 = 有効評価額 ÷ 必要保証金

が、100%~50%の間で10%刻みに設定されたレベルのことを言います。

ロスカットの計算方法

では実際にロスカットを計算してみましょう

有価証拠金 – 必要証拠金 = 余剰金
余剰金 ÷ 通貨数量 = ロスカットまでの値幅

これで計算することができます。しかし・・・こんなことを言われてもさっぱりわかりませんね・・・
では例を使って計算してみましょう

米ドルが1ドル100のとき1000ドル買ったとします。
有価証拠金5000円
必要証拠金2000円

5000円(有価証拠金) - 2000円(必要証拠金) = 3000円(余剰金)
3000円(余剰金) ÷ 1000ドル(通貨数量) = 3円(ロスカットまでの値幅)

という事は、1ドル100円で買いポジションを持っているので
100円 – 3円 = 97円(ロスカット値幅)
ということで97円を下回ったロスカットという事がわかりました!!!

これは1ドル100円だから計算しやすかったですね・・・しかし米ドル以外の通貨だったり必要証拠金ももっと額が増えると計算が難しくなります!

そんなときシミュレーションを利用することで簡単にロスカットを計算することができます

ロスカットのシミュレーションがある業者

他にも業者ごとにロスカットのシミュレーションを行う事ができます。
初心者には使いやすいサイトが一番ですね。自分の取引方法にあった業者を選びましょう。

ロスカットが間に合わないこともある?

なんとロスカットに間に合わず、気が付いたら資金が全て無くなっていた・・・どころが大損していたということは過去に起こりました。

・窓が開く
・取引注文が殺到した
・18秒ルール

それではこのことについて説明していきましょう!

窓が開く

FXの取引は24時間ですが、土日の取引は無いため週明けの月曜日などに、チャートでこの様なことが起こります。

土日に災害などの大きな事件などが起こると、この様なチャートになる時があります。この空白の部分にロスカット水準があったとしても決算できず、その下の値で損が確定されます。

取引注文が殺到した

暴騰や暴落など大幅な変動にはロスカットが行われない場合があります。これはアクセスが集中するためです。

全世界で同時にやりとりを行うため、決済が遅れます。ですのでロスカットが起こらないことが多くあります。気が付いたら資産が全て消えていた・・・なんてこともあります。

18秒ルール

値動きが大きい時ほどアクセスが集中するためシステムに負担がかかります。その為約定に時間が」かかりロスカットが間に合わず、過去には裁判になったケースもあります。

18秒のうち10秒までは遅れても許容範囲とされ、残りの8秒は過失という考えで、18秒のうち半分以上の遅れは業者に責任は無くシステム上の問題です。ということになります。

まとめ:ロスカットを回避するためにはシミレーションを利用して取引のマイルールを作る

FXの取引をしていく上で、ロスカットはできれば起きて欲しくないことですが、なぜロスカットが起きるのか?自分の資産を守る上でどのくらいのロスカットレベルと設定すれば良いか

この様な事を決めたマイルールを作ると、初心者でもリスクの少ない取引をすることができます。

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