FXデビューをしよう!と思っても、どんな注文方法があるのかイマイチ良く分かりませんよね?そこで今回はFXの注文方法の中でも基本となる「成行注文」について分かりやすく説明していきます。
・成行注文の注文方法
・成行注文のメリット・デメリット
・FX初心者に優しく使いやすい業者について
読み終わるころには成行注文が出せるようになっていますよ!
成行注文とは?
そもそも成行注文とは何のことでしょうか?
米ドルを買う・売ると聞きますが、実は買ったり売ったりするのも少し慣れが必要です。普通何か買うのであれば値段が決まっているので、その商品の値段を支払えば購入することができます。
逆に売る場合には、金額を受け取り商品を渡せば解決します。ですがFXでは通貨を売買する方法があります。
FXで通貨を売買する時、通常の商品を買うのとは決定的に違う事があります。それは値段が随時変わっている点です。つまり値段が固定されていません。
FXの注文方法の一つが「成行注文なりゆきちゅうもん」です。とてもシンプルな注文方法で「成り行きに任せて」値段は決めずに買ったり売ったりできるのが「成行注文」です。
※図解で説明
注文方法
それでは成行注文の注文方法を見ていきましょう!
・今すぐ売買したい時
相場が急激に高騰した時や下落した時には、とにかく今すぐ約定させたい!という気持ちになります。この様に値段を気にせずどうしてもすぐに約定させたい時に成行注文が一番便利です。
・必ず売買を成立することができる
成行注文は刻一刻と変化するレートを見ながら「今なら買い!」「今なら売り!」と思った時に発注することができます。注文したその瞬間に売買が決まるので「買えなかった」「売れなかった」という事が起こりません。
・損失を最小限に抑えることができる
成行注文は価格指定をすることができません。しかし取引を確実に成立させることができるので、相場が急変した時はもちろんですが、損失を最小限に抑えたい時にも有効な注文方法です。
※図解で説明
取引画面は業者によって違いますが、表示されている金額をクリックすると現れる注文画面で「成行注文」を選択すると注文することができます。
成行注文のメリットとデメリット
急激な為替変動に対応することができる成行注文ですがメリットもデメリットもあります。
成行注文のメリット
上でも説明してきましたが
・為替の急激な変化に対応できる
・損失を最小限に抑えることができる
レートを指定せずに注文でき、注文した時点の価格で売買することができるのが成行注文のメリットと言えます。
成行注文のデメリット
逆に成行注文のデメリットは
・想定内の価格で売買できない
・成行注文の手数料が高い場合がある
FXは「いくらで買う」「いくらで売る」のが一番重要です。いくらでも値段を気にせず売買できてしまう成行注文は「買えない」「売れない」というリスクはありませんが、いくらで約定するのか正確な値段がわからないというのがデメリットと言えます。
また「指値注文」という注文方法と比べると手数料が高い場合があります。手数料は業者によって違うので、自分の取引スタイルにあった業者を選ぶと良いでしょう。後ほど初心者におすすめの業者比較をご紹介しています。
成行注文のリスクとは?
FX初心者は取引する前に事前に「いくらで買う」「いくらで売る」この様な投資シナリオを守ることを目標にしましょう。
多くの人は実際「含み損」を抱えると「いつか戻るかも」と損切することができません。よって含み損が増えマージンコールやロスカットのリスクが発生しやすくなります。
逆に含み益を持つと「もっと利益がでるかも」という欲が生まれ事前に決めたレートで決済することができなくなります。
成行注文は急激な為替変動など今すぐ決済したい時には大変便利な注文方法ですが、逆にレートを指定できないというリスクがあることを理解しておく必要があります。
成行注文は取引業者に注文が届いた時点での価格で売買成立になるため、自分が注文したときと取引成立のときでは、わずかに時間差が生じます。ですので注文時と違った価格で約定してしまうリスクがあります。
成行注文とストリーミング注文
成行注文はしっかり理解していないと自分の予想通りに取引が成立しないなど損をする可能性もあります。成行注文をする際に取引画面に「スリッページ」と表示されますがどんな意味でしょうか?
スリッページとは?
成行注文とは値段を決めずに「成り行きに任せて」売買する注文方法です。ですので、「100.145円」と注文画面で表示されていても成行注文で買った場合には100円で成立してしまう可能性もあります。
通常はそこまで大きなズレはありませんが、1~2銭程度のズレは成行注文ではしばしば発生します。このズレを「スリッページ」と言います。業者によってスリッページを有効/無効と選択出来きます。
※図解
注文を出した時の金額と、約定した金額の差は有利な場合も不利な場合もあることを知っておく必要があります。
ストリーミング注文とは?
スリッページとは成行注文をした時の表示価格と実際に購入した価格とのズレです。スリッページが0の状態の時には表示価格と購入価格が一緒でないと売買を成立させることができません。このことを「ストリーミング注文」と呼びます。
「絶対に米ドルを100円で買う!」など決めた価格で売買取引をしたい場合にはストリーミング注文がおすすめです。
「成行注文」と「ストリーミング注文」以外の注文方法が良い場合もあります。ですので自分に合った注文方法で取引を行うのが一番でしょう。
初心者に優しい使いやすい業者比較
FX初心者が利益を出すためには自分に合った業者を利用することが大切です。初心者にも優しく使いやすい取引画面の業者をご紹介していきます!
まとめ
FXの注文方法のひとつである成行注文は値段を指定することができないデメリットはありますが、売買が必ず成立するので急激な為替変動などに対応し損益を最小限に抑えることができるメリットもあることがわかりました。
初心者はまず取引画面に慣れ、自分がどの様な取引をしたいのか、どの様な資産運用をFXでしていきたいのかをハッキリさせることで、どの様な注文方法を選べば良いか分かりますね。